【画像】阪急8040系8040

阪急8040系は、1997年3月に登場した宝塚線10両増結用の2両で、3編成あります。

◆これまでの変遷
1997-11-17ダイヤ改正による日生エクスプレスの10両運転用、となり、10両運用も6→10と増えたために、車両も増備された訳です。

▼当時の所要編成(1997-4-1、私鉄編成表)
8030~8034--5編成
8040~8042--3編成
7031,7032--2編成
5122,5124--2編成
5138(増結予備2両)
12編成+予備1編成

5100系の2両を除いても10編成となりますが、予備編成の関係で、日生エクスプレス以外の10両運用(通勤急行)での5100系10両も、しばしばあった可能性があります。

この間、
8035-1997-9-13、宝塚→神戸
7031-2000-7-14、宝塚→神戸

所属編成減で、5100系10両が恒常的に…。

当時の10両運用は…
特急:宝塚→梅田2運用(清荒神→山本間通過)
日生エクスプレス:川西能勢口→梅田3運用
急行:雲雀丘花屋敷→梅田3運用(前連結)
急行:雲雀丘花屋敷→梅田2運用(始発10両)

当時は日生エクスプレスが上り3列車のみで、大半は雲雀丘花屋敷で増結ないし10両始発、そして、宝塚発の時点で、10両2列車の特急が当時は存在していました。

現在の日生エクスプレスの停車駅に、清荒神→山本間と池田が通過というパターンでした。ですので、宝塚~雲雀丘花屋敷間でも8040系の走行実績はあります。10両宝塚特急は上りのみで、前後の下りは2列車とも回送、朝のみでした。


2000-6-4改正で、宝塚発特急を通勤特急に変更し池田停車、その、宝塚発10両通勤特急はそのままですが、この時点で10両10→8運用と2運用減っています。日生エクスプレスの本数は変わらず、恐らく、雲雀丘花屋敷始発10両急行の消滅でしょう。5100系10両運用もこの改正で消滅となります。

2002年頃、車両のトレードが発生しています。
▼宝塚→神戸
8031-2002-2-6
8033-2002-2-12
8032-2002-5-28

▼神戸→宝塚
7033-2002-2-7
7031-2002-2-13
7026-2002-5-29

増結予備:8030+7014(2000-7-14に7014が6両化、神戸線7024の4両化)


2003-8-30ダイヤ改正で、宝塚発10両通勤特急の2列車もなくなり、上りの日生エクスプレスが3→7列車に増、この内、10両は5運用となり、2006-10-28ダイヤ改正にも継承される、日生5、通勤急行3の10両運用は、このダイヤ改正からです。(雲雀丘花屋敷での急行10両増結は、この改正で通勤急行化)

途中、2010-2-19で7014神戸転属、7025+7024宝塚転属、7025+7024+7026組成のここからとなり、8030は増結運用(8032+7024+8033組成だった、神戸線の8033も、8032+7014化で増結運用化)となります。

8030,8034と8040系は、登場以来宝塚線生え抜きの増結編だった訳です(※7000系2両<7024,7025,7026,7030~7037>は11編成は、すべて神戸線新製配置)が、これらが2015-3-21ダイヤ改正まで、約11年半と長く続いた訳です。

この、2015-3-21改正で、10両4運用にまで減った訳です。1993-12-20ダイヤ改正の、10両2→4運用と同じ頃に戻った訳です。

8030,8034は梅田方増結車として、ダイヤ改正後も残りましたが、8040系は改正以降正雀へ、そして、6/3に8042が、6/11に8040+8041が、ようやく元戻り、という動きでした。

鉄道ダイヤ情報 2015年 07 月号 [雑誌]
交通新聞社
交通新聞社
阪急宝塚線・能勢電鉄: 街と駅の1世紀 (懐かしい沿線写真で訪ねる)
山下 ルミコ
彩流社


【画像】阪急8040系8041

2ヶ月振りに出場した8042,8040+8041ですが、正雀は検査出場ではなく、細かい改造が目的だったようです。特に、8190,8041,8192側に転落防止幌を取り付ける金具が取り付けられた模様です。

以前は、8040系は3編成共神戸線転属ではないかと推測しましたが、こうした改造の上、宝塚線に戻ってきたことで、この推測はひとまず、消えたことになります。

転落防止幌設置部分を★で表す
8040-8190★+★8041+8191
8042-8192★

こういうことになりますが、何れも平井戻り=宝塚線ですので、当然ながら、神戸線転属ではないことになります。さらに、8041側に転落防止幌が設置で、2+2両で戻ってきたという点です。

これらの出場後の動きから、今後を推測してみます。


▼単純に2+2両として、暫定的に箕面線、2+8両運用を増やす
そのまま、箕面線に充当(8040+8041)するという案です。各駅停車で終日運行となりますから、VVVF車充当による節電効果は大きいと思われます。2+2両でユニットもそれぞれありますから、万が一の故障時も、バックアップが利きます。

2+8両運用ですが、現在の10両運用は、2+8両と8+2両があり、前者は1、2、5列車目の通勤特急として、梅田方2両、後者は3、4列車目の通勤特急として、宝塚方に2両というパターンが主です。(※日によって運用は異なる場合もあります。)

この内、8042を2+8両用として、そのまま充当させる訳です。

しかし、この案は、それまでの2両2編成余剰となってしまうため、その処遇をどうするかという点が気になります。そのまま神戸線転属→7005,7016の4両化(7001,7003余剰中間車組成)でしょうか。


▼7025+7024+7026→8040+7024+8041として組み換える
続いての案はこれです。7025の2+4+2両で、2両側をそれぞれ、8040,8041に組み換えるという案です。

現状、7025+7024+7026編成は、7024の4両側については、実は、ユニット解放のまま運転されています。そのままだと、6M2T編成で性能が過剰になるのか、7024のユニットを解放の上、4M4Tで運転となる訳です。

2両はどちらも、宝塚方先頭車もモーター車のため、2M編成のためで、それでもパンタグラフが上昇で運転しているのは、補助電源の関連です。

これを、8040+7024+8041に組替とさせる訳です。ユニット解放を元に戻しても、8040系宝塚方先頭車はモーターがないため、4M4Tのままとなります。

捻出となった7025,7026を神戸線ないしそのまま宝塚線、7001,7003余剰中間車と組成し、2→4両化でしょうか?

これでも、8042が戻ったことで、2両2編成余剰は同じです。1編成を増結予備で、現状でも7032が、ダイヤ改正から長く動いてません。8042は2+8両増結用として、そのまま宝塚線配置でしょう。


尚、現状7025+7024+7026で、7025側の増結充当は、今の所ない模様ですが、8040+7024+8041としても、増結予備用としては充分でしょうから、何れにしろ、2両2編成分は余剰となりそうです。

阪急電車 (キャンブックス)
山口 益生
ジェイティビィパブリッシング



【画像】阪急8040系8042

2両2編成分は余剰で、例えば、8040+8041、8030+8034と、2編成で箕面線も考えられますが、どうも、現実的ではありません。

当方としては、7025+7024+7026→8040+7024+8041の組替が、より現実的ではないか、という気はしています。

性能過剰な編成の適正化、でしょうか。もしこの編成だと、今までは平日朝のみ運行だった8040系も、土休日を含めて、終日、運行される可能性もあります。


7025,7026,2両分を神戸線転出→7001,7003編成6両化による余剰中間車と、7025,7026,7005or7016の4両化(1005の神戸線配置で7006編成6両化)などと、色々思案出来ますが……。

JR電車編成表〈2015夏〉
ジェーアールアール
交通新聞社
私鉄車両編成表2015
JRR
交通新聞社