【画像】位置関係
周辺は市営住宅の他、町工場の多い地域である。
また、駅から離れた地域でもありますので、加島駅-十三駅-大阪駅の市バス、阪急バスの乗客や、自転車の往来も多い。
2017-8-10掲載開始
北方貨物線(茨木付近~塚本信号場)の線路は、大阪駅へ貨物列車を乗り入れずに、そのまま、短絡線で走行する線路となり、1918年8月開業と、来年で100年となる、歴史ある路線ですが、「旅客列車」は、1列車も設定がない路線でもありますので、乗客として乗ることが出来ないことになります。
茨木駅から千里丘駅方面の先に、分岐点がありまして、これは、特急「はるか」の関西空港行に乗ると分かりますが、貨物線を通るルートとなります。吹田貨物ターミナルから新大阪付近までは、大阪方面に向かって…
「外側下り-内側下り-内側上り-外側上り-梅田貨物下り-梅田貨物上り-北方貨物下り-北方貨物上り」
と、事実上、複々線が2つもある(都合、8線路)という区間となります。
赤色は、いわゆる「JR京都線・東海道線」の線路となります。神戸方面に行く貨物列車は、北方貨物線を通ることで、迂回する大阪駅には立ち寄らずに済む、ということになります。
(梅田貨物線は、梅田貨物駅廃止で、往来する列車は「はるか」「くろしお」と、安治川口に行く若干の貨物列車に、2往復の快速・B快速列車のみですが、今後、おおさか東線-うめきた新駅の線路となります。)
そして、デルタ線の塚本信号場で、再度、JR神戸線(東海道線)の線路となる訳です。
鉄道ダイヤ情報 2017年 09 月号 [雑誌] | |
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鉄道ファン 2017年 10 月号 [雑誌] | |
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【画像】三津屋街道踏切付近から塚本・尼崎方面
この、デルタ線は、塚本駅の構内扱いのようで、塚本信号場という言い方もありますが、時刻表上では塚本駅でしょうか。いずれにしろ、西側のジャンクションとなる訳でして、左側が塚本駅、右側が尼崎駅方面となります。
右に関しては、貨物列車、左に関しては、大阪駅発着のサンダーバードが、宮原操に回送のための線路となります。
尚、この付近では、ATS-Pの方向切換の看板がありました。ウィキではその画像がありますが、本日、撮影した画像には、それがなく、別の位置に変わっておりました。
【画像】ATS-Pの方向切換
即ち、今までは、北方貨物線の塚本信~宮原操の間に関しては、貨物の下り列車の場合、B→A→Bと、切り換える必要がありました。(上りはA→B→A)
これは、貨物列車以外、例えば、塚本信を通るサンダーバードなどで、宮原操入出区の場合、方向切換の必要がない、ということになります。
【画像】ATS-Pの方向切換スイッチ
上画像は、JR東日本版のATS-Pですが、JR西日本版のATS-Pでも、同様のスイッチがあります。JR西日本のATS-Pは、方向が厳密に決められており、おおさか東線-大和路線の直通快速では、方向が変わるため、久宝寺駅で、その都度、これを切り換える必要があります。
(ちなみに、JR東日本版ATS-Pは、上下方向問わず、全部A線で統一されているため、この操作は一切不要となる)
北方貨物線の塚本信~宮原操の間で、貨物列車に対して切換操作が必要だったものを、A/B線を逆にすることで、一切不要にして、方向切換の看板の位置も、移動させたのではないかとみられます。【上画像がそれとなります】
即ち、塚本信を通るサンダーバードなどの、宮原操入出区列車に関しては、今まで不要だったのが、方向切換の操作が必要になってしまった、ということになりますね。
但し、大阪から新大阪付近の線路を通り、宮原操の入出区する列車、例えば、JR宝塚線の丹波路快速などは、分岐点から直接、宮原操に入る線路のため、切換操作は、元々不要ではないかと思われます。
ですので、サンダーバードの回送列車のみ、切り換え操作が必要となった、ということになります。
これと関連して、「向日町操-吹田貨物ターミナル-宮原操-塚本信-大阪」を通る、京都車のサンダーバードの回送列車は、向日町操→大阪の場合、「B→A」と切り換える必要があり、変わった現在も同じ操作となりますが、切り換える場所が、新大阪駅付近から、この、塚本信号場に変わっただけ、ということになります。
サンダーバードの入出区時は、何れも回送列車で、本数も、定期列車に限れば、上下で48列車のみですが、北方貨物を通る貨物列車は、それ以上ある模様(深夜も問わず24時間に渡り、上下で90~100本近く)ですので、列車本数と切換操作を比較し、列車の少ない方に切換操作、多い方に操作不要化、という考え方ではないかと思われます。
貨物列車の運転士さん側としては、余計な操作が不要となり、万が一の失念のリスクもなくなるばかりか、より、自分の列車の運転に集中できる利点は、大きいことでしょう。
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京浜急行電鉄 2017年 08 月号 [雑誌]: 鉄道ピクトリアル 増刊 | |
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【画像】田川踏切
続いて、その近くにあります田川踏切は、橋梁と地面の高さが、1.2mしかなく、どうも、日本で一番高さの低いアンダーパスの模様です。
たまたま、近くの野暮用ついでに、兼ねてから念願だった場所に、行くことが出来ましたが、歩くにも、屈んで歩く必要があります。自転車の場合、地元住民の方は手慣れており、乗りながら器用に往来しますから、手慣れたモンです。
但し、アンダーパスは、塚本-宮原操の上下線と、尼崎-宮原操の下り線のみて、田川踏切自体は、尼崎-宮原操の上り線だけとなります。
【画像】田川踏切
せせこましいエリアに、踏切があるのがよく分かります。「大阪鉄道管理局」の看板も、このまま残ってます。
【画像】田川踏切
この、尼崎-宮原操の上り線は、それ程の本数でもありませんので、昼間、閉まりっぱなしな踏切でもない模様です。これは、4線が交わる、三津屋街道踏切でも同じかもしれません。
ただ、貨物列車は深夜帯の走行もありますので、24時間に何回か、警報音が鳴るようです。
鉄道ピクトリアル 2017年 10 月号 [雑誌] | |
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