【画像】阪和線新時代……、国鉄型ばかりだった路線も、225系同士の並びが日常になりました。
2017-4-20掲載開始
2017-4-26更新・追加
2006年の開始以来、2007年を除く11回目となった、阪和線運用調査、思い起こせば、103系が当たり前のように居た頃からとなります。
▼2008年の天王寺駅阪和連絡線複線化による223系増備と大幅な組成換え、
▼2010~2011年の225系増備と205系転出、113系離脱、221系運行終了、
▼2012年の287系投入、
▼2013年の205系再転入、
▼2015年の289系投入に381系廃車、
最近では、昨年の225系5100番台投入などと、段階的に色々と車両の動きに変化、置換がありましたが、この、2017年ダイヤ改正では、阪和線を走る車両が本当によく変化しましたし、そろそろ、JR型車両で統一となりそうな、最終段階となった気配がします。
さて、阪和線日根野支所車の、2017/3/4ダイヤ改正運用ですが、一部の運用変更がメインで、変わっていない運用もありますが、225系の増備が2017年度にもあるためか、2016/12/23運用変更以降、改正時点では、225系運用の増はありませんでした。
残る205/103系運用は、6両6運用と羽衣線のみとなっておりますが、225系新製車両の残りが、6両3編成の他、改正時点で、一時的に4両予備が5→8(※運用上の1予備を含むと、6→9となります)と3編成増えており、即ち、6編成分の置き換えがまだ、ということになります。
但し、上記6運用は、羽衣運用は含まれておりませんので---
▼4両予備を5に戻し、運用上の1予備を羽衣運用化にする。
▼4両予備を5の上、運用上の1予備を維持し、6両予備を2→1にして、捻出1編成を羽衣運用化にする。
▼上記とは別に、羽衣用4両1編成を新製する。
などと予想出来ます。
運用 | 編成 | 予備 | |||
223/225系 | 4両 | 69 | 78 | 9 | 予備は運用予備1含む |
223/225系 | 6両 | 6 | 8 | 2 | |
205/103系 | 羽衣 | 1 | 3 | 2 | |
205/103系 | 6両 | 6 | 7 | 1 |
上記表は、ダイヤ改正時点の運用数をまとめましたが、225系6両運用は現状6運用あり、8編成2予備となりますが、これを、大和路線221系6両運用同様、1にし、 最終的に完全置換となった場合を想定して推測してみますと…、
運用 | 編成 | 予備 | |||
223/225系 | 4両 | 72 (+2 羽衣1) |
78 | 6 | 予備は運用予備1含む |
223/225系 | 6両 | 10(+4) | 11 | 1 | |
205/103系 | 羽衣 | 0 | 0 | 0 | |
205/103系 | 6両 | 0 | 7 | 7 |
上記のような具合ではないかとみられます。
現状、205/103系6両6運用が、223/225系6両4運用、4両3運用とみられます。一部の運用で6→4両減車となります。
大和路線のように、普通列車で両数が6両で統一されておらず、6/4両と混在しています。平日天王寺7:30~8:37着の間の9列車は6両編成で統一、日中も6両編成で統一されている以外、列車によって両数がバラバラとなっています。
6両4両の、この基準というのはよく分かりませんが、普通運用は、23運用中、17運用は日中の運行がありませんので、両数が混在する理由はこれでしょうか。
この影響か、閑散時間帯の女性専用車の男性乗車が、若干あるのも気になります。
![]() |
鉄道ファン 2017年 06 月号 [雑誌] |
交友社 | |
交友社 |
![]() |
Rail Magazine (レイル・マガジン) 2017年6月号 Vol.405 |
ネコ・パブリッシング | |
ネコ・パブリッシング |
![]() |
鉄道ダイヤ情報 2017年 05 月号 [雑誌] |
交通新聞社 | |
交通新聞社 |
◆223/225系運用について
主に、一部の運用変更という程度です。阪和線内の快速・普通運用の変更が目立ちます。
2008~2010年改正運用に限っては、223系運用数の大幅増加で、平日と土休日で、同運番での出区カ所が異なった運用(207系運用と同じ要領)でしたが、2011年以降~現在も、同運番で、平日土休日共出区カ所が同じとなっています。
但し、今年のダイヤでは、鳳入出庫で、平日→土休日、土休日→平日つながりで、異なった運番に繋がる場合があるようです。当方、どうも、平日と土休日で組成と運番が一致しないなぁ、と、苦労しておりましたが、その後の結果、移変運用でしたので、これを下記にまとめます。
平日 | 翌土休日 | ||
8-5号車 | A0162 | C0152 | 入区回181H |
4-1号車 | A0151 | C0161 | 出区回3901M |
8-5号車 | A0160 | C0163 | 入区4231M-回-回 |
4-1号車 | A0122 | C0123 | 出区回120H(※列番相違注意) |
土休日 | 翌平日 | ||
8-5号車 | C0151 | A0163 | 入区1193H |
4-1号車 | C0160 | A0152 | 出区1104H |
8-5号車 | C0162 | A0161 | 入区は回 |
4-1号車 | C0122 | A0123 | 出区1108H |
このような具合となります。
鳳派出所入区後の面倒な組成替もなく、そのまま留置、翌日、運番を変更(移変)させてそのまま運行するというやり方です。この他の鳳入出区運用と、平日→平日、土休日→土休日つながりは、運用番号通りに進む模様です。
去年のダイヤではこのようなことはありませんでしたが、運用変更が発生しているのか、こうなった気配です。
ただし、平日、土休日共、出区運用が151,160,162となりますが、何れの3運用も、日根野支所出区運用という点です。即ち、何故、このような面倒な運番の付与にしたかという点です。
平日の場合、例えば、162→151,151→160,160→162と、素直に入区時点の組成を考慮して、出区時の運番をそのまま付与出来なかったのかということです。実際の列車の運番表示を見ても、上記の表の番号でしたので、疑問を感じます。
これ以外、紀勢方面での運番も同じ要領、森ノ宮支所も同運番同士、かつ同組成(同組成は鳳・和歌山の一部も)ということになりますので、土休日運用の紀州路快速で特に、変則的な運用となる傾向がありますが、現行も土休日はこの傾向で、運用変更も発生となっています。
注目点が、今改正から、天王寺駅の留置で、A144+A136出区、阪和4番(2/3番のりば)の留置がなくなり、引上線(F)留置となっています。天王寺22:26到着となり、翌日関空快速の始発8両となりますが、22:26~終電の間、ダイヤ乱れの際、天王寺阪和線ホームの着発線に余裕を持たせる目的でしょうか。
但し、引上線留置も、4+4両編成のため、乗務員さんの車内の移動が面倒(※連結部分が貫通構造ではないため)という問題がありますので、天王寺阪和3番(4/5番のりば)の留置が4両(A125運用)のみのため、これを引上留置にし、引上留置(A144+A136)を、駅留置に出来なかったかなぁという印象は持ちます。
★鳳入区を考慮し、出区時点で素直に運番が付与出来なかったのか?
★夜間の天王寺引上留置が4両ではなく、何故、乗務員の移動で面倒な4+4両なのか?
この点が気になりますが、まあ、色々な大人の事情があるのかもしれませんね。
その他、基本的な運行パターンは、前ダイヤを踏まえた運用となっています。
【画像】天王寺引上線留置の例
正式には、天王寺引上線(F)です。日中の留置は今までにもありましたが、夜間留置は、2008年改正以降では、初とみられます。1,2/3番のりば間(阪和5,4番)での入換となります。
![]() |
JR時刻表 2017年 05 月号 [雑誌] |
交通新聞社 | |
交通新聞社 |
![]() |
携帯時刻表 2017年 04 月号 [雑誌] |
交通新聞社 | |
交通新聞社 |
【画像】HK609編成は40N更新で揃った6両編成、デジタル列車無線設置により現在も運行
28-1吹田検査と、検査期限も余裕がある。編成単位で森ノ宮から2012/3月に転入。
◆205/103系運用について
冒頭からのように、6両6運用分の205/103系運用を残していますが、205系6両4編成の他、HK603、HK607、HK609編成の103系6両編成となります。何れも、今年度から運用開始とみられる、デジタル列車無線が設置された編成ばかりとなっており、他の6両編成は、225系増備により、既に離脱した模様とみられます。
2017年度分225系新製と、置き換えの時期が不明ですが、現状運用では、そのまま車両を置換ても、6両編成が不足しますので、当方の予想では、現状、A22~A24、もしくは、A21,A25,A26を、残りの新製分となる、225系6両3編成の置換ではと推測出来ます。
2016/7/1で第1、2016/10/3で第2、2016/12/23で第3ステップと、段階的に置換となっていますが、次回の第4ステップは、完全ではなく、103系置換の3運用分ではないかと当方としては推測しています。
A22~A24、もしくは、A21,A25,A26のどちらかの運用が4ドアで残ってしまいますが、次回の改正までは205系6両3運用、予備1として残る可能性、そして、この第4ステップで、103系6両編成離脱では、という感じです。
205系の奈良転出も、という予想もありましたが、乗務員教習の手間暇や、103系奈良車でのデジタル無線全編成設置完了、323系投入による、環状線からの201系奈良転入の方が、より想定、現実的な感じがしますから、転出が薄くなった感じがあります。205系は阪和線の方が似合っているのでしょうか?
但し、205系でも、新製時から一貫して日根野配置の4両5編成は、2016/12/23の第3ステップ以降、運用がなく、あってもダイヤ乱れの代走という程度で、鳳・日根野・新在家などと離脱留置の模様です。
この編成、用途的にも、編成数が5と、奈良転出等も中途半端な印象です。播但線や加古川線の4両併結運用の置換も今更感がありますが、特に播但線では、2+2両併結時、中間の貫通扉がありません(加古川線は存在する)ので、朝夜ラッシュ時のみの充当として、網干配置の可能性としては予想は出来ます。
となれば、新在家派出で残す、117系4両5運用しか、置換をする対象がありませんかねぇ。ただこれも、そのままだと車掌乗務が発生しますので、ワンマン化などの改造も必要となります(※車掌乗務となれば改造は不要となるので、残るは教習程度)
次回の改正が、第5ステップ、羽衣線用も含めた完全置換の完遂でしょうか。現状の普通運用も、大幅な運用変更となるのは確実ではないかとみられます。
【画像】HK603編成
6,3,2号車は30N更新、他が40N更新と混在する編成も、デジタル無線設置完了
両端先頭車が淀川、中間先頭車が明石、森ノ宮が新製配置、全車奈良・森ノ宮配置の時代もあり、2011/4月に森ノ宮から転入と、元々は、各線区でのバラバラだった編成。
【画像】HK607編成
両端先頭車のみ40N更新、中間車が30N更新の編成
編成単位で宮原新製配置と、JR宝塚線の足跡も残すが、3,2号車中間のみ1986/10淀川、その後日根野配置となっています。デジタル無線設置完了。
尚、新製配置から一貫して日根野配置だったHK604(825-832)編成は、既に離脱しています。他、羽衣線3両3編成も、デジタル無線設置が完了しています。(日根野車全体でも既に、全車設置完了ですので、アナログ→デジタル無線切り換えも、あと僅かではと思われます。)
![]() |
ザッツ(That's)阪和線・紀勢本線 JR西日本 天王寺~和歌山/和歌山市~新宮/関西空港線【Blu-ray Disc】 |
ビコム 鉄道車両BDシリーズ | |
ビコム株式会社 |
![]() |
TOMIX Nゲージ 225 5100系 近郊電車阪和線セット 98624 鉄道模型 電車 |
トミーテック | |
トミーテック |
![]() |
歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線 |
作成者 | |
朝日新聞出版 |
◆特急車運用
この、くろしお、はるかの特急運用は、運用としては、そのままではないかとみられましたが、若干、運用変更がありました。
但し、はるかは、GW、夏休みなどの多客期は、運用を変更させた上で、日中でも9両の運行もあります。(7運用中、3編成の増結と、2編成の6両を折半して、7運用すべてを9両化にすることも可能だが、現状では、編成を折半することまではなく、一部運用のみの模様です)
はるか運用は、一部で変更となっており、9~10時頃に一旦日根野支所に戻る運用が、別々ではなく、前後がつながる模様です。前ダイヤは、この一旦戻る運用が、平日・土休日でやや変則的でしたが、平日・土休日共、出入区がうまく合致した感じです。
くろしお運用は、287/289運用で一部持ち替えがあります。恐らく、289系クロ→クロハ化改造と、直流化改造の絡みでしょうか。クロハ化により指定席座席が列車によって異なりますので、一部運用で、ある程度限定の感じがします。
今回、土休日で2日連続確認出来ましたので、はるか、くろしおも含め、翌日つながりもある程度見えています。
車両としては、今年度の体質改善工事の有無でしょうか。281系、283系の車両更新面です。特に、281系はるかは、1994年登場に、10年後目途らしい、なにわ筋線の動きも出て来ましたから、工事時期としては適当となった感じがします。
(なにわ筋線開通で、次期特急車の登場だろうか)
現状、検査入場時に、はるかの荷物室ドアを閉鎖する工事が進捗し、残りは、HA601、HA604、HA606のみです。クハ281の6号車は指定席のため、荷物室を客室化するなどの改造でしょうか。
283系は、「振り子のズレ」が最近目立ちます。つまり、紀勢線区間での振り子機能で、阪和線内の運行が「一部車両車体の振り子が、元の所定位置に戻らず、ナナメになったまま運行する」という事象です。
1996年の登場の車両ですが、走行㎞の累積も溜まっているものとみられますから、大幅な体質改善工事も予想される所です。
![]() |
ザッツ(That's)阪和線 JR西日本 天王寺~和歌山/関西空港線[DVD] |
ビコム 鉄道車両シリーズ | |
ビコム株式会社 |