【画像】夕暮れの中、多くの乗客を乗せて、関西空港へと急ぐ「空港急行」
ダイヤ改正で、若干ながら、列車そのもの+8両列車が増加も
2024-11-13 18時掲載開始
~空港アクセスへの速達性・利便性向上と車内の混雑緩和を目指して~
当方が予想していたよりも早くに、南海線でダイヤ改正となるようです。12/21(土)以降となります。
【画像】本来の空港輸送に戻りつつある、関西空港駅と「ラピート」
◆ラピートαの増加
全体的な列車本数で変化はありませんが、停車駅が少ない「ラピートα」が増えるようです。天下茶屋-泉佐野間で通過となる列車が増えることになります。朝の下りと昼間で増えるようで、昼間では、1分程度ながら時間も早くなります。
日中は、1時間に2列車は維持も、αとβ(堺・岸和田停車)で半々となります。堺・岸和田は、乗客減時代による沿線利用客の利用促進もあったようですが、この各駅の通過列車増大で、「本来の回帰」といいますか、大阪-関空、空港特急としてのアクセス機能を、より、発揮することになりそうです。
◆空港急行の増発、8両空港急行の増加
列車本数も少しながら増大、8両空港急行も増えるようですが、普通充当を含めた運用と出入庫の関係で、どうしても、6両列車は残りますね。恐らく、車両運用増を伴わず、可能な限りでの、現状の車両数での増加となりそうです。
◆汐見橋線で終電繰り上げ
汐見橋発の終電が22:45→22:10発、岸里玉出が22:25→21:45発と、上りで、21時台で早々に終了してしまいますが、乗客減による影響が大きいのでしょうか? 確かに地元の方で、列車が混雑する状況でもありません。
これによって、難波で折返す入庫スジにも、同程度の繰り上げになるでしょう。
なにわ筋線絡みで、本数が30分に1本でも、複線で残していた理由にもなりますが、2031年頃、なにわ筋線が開通すれば、存在意義も失われ、路線の存続自体も厳しくなるでしょうか…。
(同時に、南海線の運行管理システムの更新とみられる時期にも重なります。これまで、1980→1994→2012年と、14~18年で更新されているため、次は、設備投資と比較しても、2031年頃なにわ筋線開通時期ではとみられます)
◆一部区間のワンマン化は盛り込まれず?
この、12/21改正で、南海線一部区間にワンマン化の記載はありませんが、今後の対応として、準備として、いつでもワンマン化が可能なダイヤになっている可能性がありそうです。
恐らく、泉佐野や羽倉崎で、和歌山市普通の系統分離ではなく、列車としては通しであるものの、乗務員区がある泉佐野を境に、乗務員の交代で、大阪方面では今まで通り車掌有、和歌山方面でワンマンという準備でしょうか?
泉佐野駅の高架化時点では、現在の4線ではなく、5線を想定でしたが、東側に、増設スペースを確保のまま現在に至ります。わざわざ、車両の乗り換えも配線上で厳しいため、素直に、こういう方法が考えられます。
更に今後、ワンマンによる、短期間でダイヤ改正・変更は考えにくく、12/21ダイヤ改正で「その準備」は、大いにあると思います。更に、2扉車2000系の高野線転出編成が2編成分増加(その代わりで8300系が南海線転入)していますので、所定の2扉車運用でも、運用減を含めて、大きく変更となる可能性があります。
現状でも、2扉車6運用6編成から、4編成にまで減っていますので、もしかすると2扉車は、朝夜でのラッシュ時のみ運行となる可能性も?(日中で4扉車のみ、4両の普通が増大する可能性も感じる)
【画像】南海1000系での「2+2+2両」
しかし、南海線では、9000系や1000系で6両固定編成が存在するため、昼間の普通で、完全4両化も考えにくく、この辺りをどうするかは注目となります。日中全部ではなく、一部列車のみからでしょうか?
1051編成を含む1000系は南海線に集約となっていますが、意外に、南海線での6+2両運行は、高野線の時と比較しても、殆どありません。
ただ最近は、1051+1036+1032としての運行はあるようですね。
それでも、2両編成は2+2、または、2+2+2という使われ方が目立つため、8300系4両のワンマン対応車増加に加え、8000系の更なる高野線転出(入れ替わりで高野線8300系の転入)も予想され、1000系の6+2両の運用が多くなるのか、どうするかも気になります。
ただ、スーツケースの置き場が少ない車両ですが、そのスペースのある8300系も、厳密に、空港急行ばかりの充当でもないようですね。
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来春と予想された、南海線のダイヤ改正が、もう来月で済ますようです。
近鉄で予想以上に時間が掛かりましたが、奈良線・大阪線・特急で、運用表掲載の目途はありますので、とりあえずはそれらを、早期に一段落させます。(大阪管内で、南大阪線が課題になりましたね…)
年越しの京阪も、今の所ダイヤ変更等はありませんので、このままですと、大みそか・正月ダイヤもそのまま適用とみられ、変わらない可能性があります。その場合、例年京阪だったこの時期の運用調査も、南海に手を出す余裕が出ます。
ダイヤ改正の前倒しは、色々と歓迎もあります。いずれにしても、継続の運用調査を予定しています。引き続きよろしくお願いします。
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