
【画像】211系K51編成
国鉄時代末期に製造された221系8両は、検査切れの関連もあり、真っ先に廃車となるのは確実
2021-1-31 8時掲載開始
(2021-2-2 19時時点、下記は8両を全て神領配置で考えてますが、「大垣の新製配置もあるのでは」というご意見が、まあまあありましたので、別記事(8両を神領集中ではなく、神領と大垣分散で新製配置とし、313系転配を限定的な案)を今後予定してますが、現時点で京阪の運用調査で精一杯で、余裕がないため、後日の予定です)
【適時開示】通勤型車両315系の受注に関するお知らせ
日本車輌製造のHPで、315系の正式受注が発表となりました。東証一部上場企業であるため、株主向けに、業績の影響等で情報開示となりますが、結果的には「大盤振る舞いな情報公開」となっています。
製造両数が年毎で公開となっていますが、これ以上に、編成数まで公開されているという点です。
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2022年3月期 56両(7編成)
2023年3月期 56両(8編成)
2024年3月期 120両(20編成)
2025年3月期 64両(16編成)
2026年3月期 56両(14編成)
352両65編成
*****352両65編成
これを計算し、8両編成と4両編成の登場から、下記の具合になるだろうと予想出来ます。2024年が全体の1/3となり、製造両数が半分以上となる見込みです。
JR東海向けとして、HC85系、N700系Supremeと並行して、日本車輌製造(愛知県豊川市、最寄り駅・名鉄豊川線諏訪町駅)車両を製造とみられます。約720億円の案件、1両当たり約2億円、コロナ渦な状況でも、ひとまず好材料となります。
尚、車両番号や仕様等は、当方の完全推測です。

【画像】315系製造推測
車番はすべて推測です。なるべく前例を基本としました。4両編成を1000番代として区別しましたが、通しの車番となる可能性があります。
まず、2021-3-13ダイヤ改正では、車両運用も含めて、大きな変更が予想出来ません。むしろ、車両の投入が2022-3ダイヤ改正であることが、納入予定時期から予想出来ますので、運用変更はこの時期になるだろうとみられます。
但し、HC85系みたいに、現在から製造を着手、部品等の調達や設計、製造を考えても、早くても夏頃には、先行的な1番目の編成が出そうな気もします。試運転や性能確認の用途でしょうか。
または、2021年秋までに、ある程度の新製編成があり、秋の時点で早速、少しだけ置き換えるということも予想出来ます。
現状、K0+K0で運転(211系4+4両)の、2700M~2761Mと、2710M-回769Mまたは回730M-603M~710M-回791となります。後者は1運用で神領-神領となりますので、先行編成での限定的な充当が予想出来ます。(B500併結なしになる)
ただ、明確な315系の登場時期は判明しておりません。検査切れが夏頃である、K51,K52の置き換えとしても、早くても夏か秋でしょうか?

【画像】中央線名古屋口、神領車の沿線は大幅に変わるばかりか、8両または4+4両編成のみの登場で、現状ダイヤで目立つ、面倒な分割併合作業が大幅な削減(労組でも多少問題らしい)となり、コスト減、車両運用の柔軟化にもなります。
▼まずは神領の車両置き換えを優先か
これで、2022-3月ダイヤ改正までに、8両7編成の投入になりそうです。予備1編成と想定も、6運用程度の置き換えが予想出来ます。先行して、2021年夏か秋の動きにも気になりますが、まずは、その後をまとめます。
2022-3月ダイヤ改正まで-8両7編成
2023-3月ダイヤ改正まで-8両6編成、4両2編成
2024-3月ダイヤ改正まで-8両10編成、4両10編成
8両編成に関しては神領配置のみですので、恐らく、向こう3年間で車両の置き換えとみれます。
184両分の8両23編成配置となり、これは、平日運用での中央線名古屋口の出区運用、22運用分となりますので、運用数が現状維持の場合ですと、丸ごと置き換わる見込みとなります。
但し、現状運用で、平日602Mは、B0+B500+B500の組成となり、602Mで名古屋到着後は回391Mとして桑名へ、桑名で304M/302Mとして分割となります。
もう一つ、平日2100M-2501Fは、B500+B500+B500の組成となり、名古屋から東海道線の岐阜、岐阜から2504Fとして名古屋行、名古屋から、武豊線のワンマン3運用となります。
つまり、8両運用は20運用あれば充分ですが、東海道線と絡む運用も、武豊線充当を除いて、315系充当の場合は21運用、予備2としても、充分な予備車の範囲となります。602Mは、4+4両運用として想定し、今まで通りの運用を、315系に置き換えることが予想出来ます。
ただ、日中は車庫に留置される場合も現状運用では多いため、東海道線での充当も少し発生するものと想定(ロングシート化による詰め込み故に、最混雑列車に充当)し、23編成22運用予備1とします。
反面、4両編成での予備を多め(3)にして、共通予備的な運用となる可能性もあります。検査入場編成は、1編成はあれば充分です。要部検査自体も、所属区のみで行い、工場に入場させることもなくなる(または、簡単な検査)可能性があります。
名古屋駅7/8番線のホームドアのマーキング(設置位置の印)が、8両編成であるため、今後、10両編成は、特急しなの以外では消滅の方向とみられます。
また、元旦に発表となったデザインでは、8両編成の外観デザインと予想出来ますが、電気連結器がありません。313系との併合は想定していないものとみられますが、4両編成の併合は予想出来ますので、4両で電連装備とみられます。その区別で、上記車番も、まずは1000番代として区別しました。

【画像】8500番代の扱いが以前と注目、セラジェット取付で、飯田線想定、所属区により東海道線も?
▼313系ワンマン運用と飯田線
これにより、B500代のワンマン編成の、名古屋-中津川充当は、大幅に減るものではとみられます。中央線では、早朝始発で神領発松本行と、木曽ローカルなど、一部を残す程度でしょうか。
木曽ワンマンの313系B500の運用は、6運用、現状1825M始発で、B400代の運用と併合が中津川までありますが、神領始発の最初から2両にし、1869M-回876Mで終わるワンマン運用を、現状、851M~852Mの、中津川-南木曽間の運用に変更し、700M~613Mでは充当しない運用に変更となれば、6運用で済みます。(日中5運用、朝のみ検査運用1)
それと、関西線と武豊線でワンマン編成は必要です。武豊線で日中3運用、関西線では、朝の併合も含めて8運用(日中7+日中亀山留置1)は必要となります。6+3+8=17運用となります。
予備1のままですと、最低でも18編成は今後の残る単純計算にはなります。
現状はB500の編成は24編成ありますから、多くても6編成の余剰が見込まれます。B400の8編成は、ワンマン準備工事から、検査入場などでワンマン化、日本車輌の臨時入場で、既にセラジェットが取り付けられてますから、8+6で14編成、これで、現状大垣車飯田線で、213系14編成がそのまま置き換えられる数となります。(13運用14編成予備1)
飯田線213系H編成14編成→→→神領B400編成8編成+B500編成6編成に置き換え
となりそうでしょうか? 飯田線車両に関しては、これで置き換えは終わる計算となります
関西線で313系B500編成の2両と4両以外は→→→315系4両に置き換え
B100 1300M-1305M-1312M---★
B500 300G-1307G-1314M---☆
B500+B500 1302M/1309M-1316M---☆
B500 1304G-1311M-2300M---☆
B0 1306M-301M-306M---★
B500+B500 1308M-303M-308M---☆
B400+B100 1310M---★
K50 1301M-2350M---★
K50 2352M-305M-2356M---★
B400+B400→B500+B500に置き換え
1303M-2354M-2301M---☆
315系4両に置き換え(B0+B500+B500)
302M---★
304M---★
☆は、313系ワンマンB500編成充当の運用、これで、関西線では、ワンマンのB500編成は、朝も含めて、8運用あれば充分です。
☆は、315系4両編成で置き換えるものと想定、まず必要なのが、7運用分となります。
余剰
B0×2編成、B100×2編成、B400×3編成、K50×2編成
211系のK50は廃車、他の313系は大垣転出も可能

【画像】313系1300番代、多少は神領に残るも、転出編成も発生か?
▼315系4両編成、神領配置は12編成か?
続いて、神領配置の4両編成ですが、上記の製造両数と時期を予想した場合、4両12編成という数となります。仮に予備を、8両編成と共通として、3としましょうか。となれば、9運用分となります。
上記、関西線で必要分も、7運用あれば済みます。即ち、関西線のこれらの運用は、今後、315系4両編成に置き換わるものとみられます。5両編成が廃止となるのは確実です。5両で運転される1310Mで1両減車も、ロングシート化による詰め込みも可能な範囲でしょうか?
それでも2運用余裕がありますので、朝夕に限って、315系を武豊線での走行も想定でしょうか? 武豊線での311系は3運用存在しますが、2運用程度充当も可能な範囲です。もう1運用は、関西線315系充当化で余剰となる、313系B0×2編成でしょうか?
他にも、現状関西線1302Mから、2810Fとなる運用があり、313系B0で、もう1編成での置き換えが可能となります。
これらで、現状、神領車運用は全て315系などに置き換えられます。
▼神領の313系転出関連
この計算により、神領の313系は、B500の編成が18編成だけでも充分となります。そのまま神領に配置が継続か、名古屋車両区の構内をさらに電化をさせ、名古屋配置に変更させるかも注目ですが、予備車の関係で、そのまま神領配置ではとみられます。
これを残すものと計算して、残りの313系をまとめます。
B0編成B1~B6---4両6編成
B100+B150編成B101~B107,B151~B153---3両10編成
B200編成B201~B206---3両6編成
B400編成B401~B408---2両8編成
B500編成6編成分---2両6編成
これらの編成や車両が、神領313系で余剰になる計算です。恐らく、そのまま大垣転出→311系置き換えなどでしょう。
▼B0編成B1~B6---4両6編成(24両)
そのまま転出、311系置き換え用でしょうか。
▼B400編成B401~B408---2両8編成(16両)
▼B500編成6編成分---2両6編成(12両)
そのまま転出、213系飯田線車両の置き換え用でしょうか。
▼B100+B150編成B101~B107,B151~B153---3両10編成(30両)
これも311系置き換え用とみられますが、3両編成となります。残りの311系は、4両9編成36両分ですが、上述、武豊線運用で、315系2編成分の置き換えがあったとしても、残りは、311系は4両7編成24両となります。
B151~B153は、現状での飯田線運用を大垣持ちに変えるだけです。2運用3編成予備1となります。
B101~B107は、3+3と組成して、6両運用しかありません。予備1としても、3+3両は3組成分(6編成)となります。現状、4+4両で、2301F,203F,2901Fで、8→6両減車にするか、2両と繋ぐのか、となりますので、大垣での大幅な運用変更も避けられないでしょうか。
▼B200編成B201~B206---3両6編成(18両)
これも大垣配置となれば、もう少し運用で余裕が出来ます。セラジェット取付で、飯田線213系や313系の運用とトレードして、2両編成を捻出(3+3両での2両連結で8両)させるのか、いずれにしても、転出先とその走行線区が気になる所ですが、やはり、飯田線の恒常的な充当を想定でしょうか?
大垣転入24+16+12+30+18=100両
廃車60(311系)+28(213系)=88両
この案ですと、大垣車での車両配置が、12両増える計算となります。車両運用の大幅な変更、ダイヤの大幅な変更も予想出来ますが、結果的に予備車(特に予備車がない6両編成で)が増える気配もでしょうか。

【画像】211/213/311系省令検査進捗
▼静岡車は4両30編成、2024年以降か?
これで、静岡車は、神領の後が予想出来ます。静岡車の検査履歴のサンプルが少なく、調査不足がありますが、211系神領車と比較しても、最近は静岡車で全検を受けている傾向があるようです。
神領車は、全検よりも要部検査での検査切れが目立ちます。今後、K19-K102-K5編成の検査回帰見込みも、要部検査、K20,K6は、2021年検査でも、全検の検査切れはR5-11,R6-3と余裕がありますから、2回目の要部検査で済ますかもしれません。
211系神領車は3年で検査回帰の傾向があります。一番日数が経過している全検でも、K20の27-11NG→R5-11(2023-11)までとなります。2回目の要部検査か、そのまま検査切れで廃車かも気になりますが、今後の検査で全検はなさそうな感じです。
K51,K52は、真っ先に廃車となるのは、各種プレス等でもありますので、そのまま検査切れで廃車でしょう。
静岡車は今後全検を受けるような気配でしょうか。315系の製造が2026年3月までと長いため、今年全検、次回要部検査後の廃止ではとみられます。
静岡車211系は、3両31編成93両と、2両9編成18両となります。111両分の置き換えとなります。315系の製造を4両30編成としても、120両分の製造となり、9両分増えるだけです。
こちらで、313系3,2両と連結出来る315系の仕様にするのか、単独運転のみとするかも気になります。これは、神領での併合有無との関連も気になります。313系と併合しない仕様ですと、静岡の車両運用も大幅に変わることになります。
むしろ、他形式・系列と併合しない仕様の方が、コスト的にも適当かもしれません。静岡の場合は、8両での運転が現状で存在するかは、私の方では分かりませんが、4または8両に限定とし、3,5,6,7両など、併合が絡む列車は、313系で任すというのも手ではあります。

【画像】兎に角車両を記録しよう
ともあれ、今後、名古屋・静岡と、JR東海在来線で、大幅な変化が予想出来ます。2021年春頃は、ダイヤ改正の運用変更の有無も気になりますが、わたくしも、フォロワー様の多少のご協力も頂きつつ、可能な範囲で、運用調査と運用表の掲載を継続したいと思います。
また、「兎に角車両を記録しよう」ということでしょうか? 今まで私も何度か訪問し、記録はしておりましたが、未撮影編成がまだまだ多くありました。
奈良県からは名古屋圏は近いですので、こまめに訪問をし、日頃の様子を、効率良く記録する必要がありそうです。