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【画像】一旦、2021/7/3変更で、昼間のワンマン運転がなくなった南大阪線古市-橿原神宮前間
2022/4/23ダイヤ改正で再び復活することになるが、反面、昼間の準急がなくなる。

2022-2-24 22時掲載開始

ブログ記事、間が開いてしまいました。

で、9ヶ月程度で、本日、近鉄ダイヤ変更のプレスとなりましたが、取り急ぎ、近鉄線内だけで変更が利く、南大阪線系統だけとなりました。2022/4/23土からとなります。

ツイッターでは若干勘違いもあり、補足も必要でしたので、取り急ぎまとめました。

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交通新聞社
2022-02-25

JTB時刻表2022年3月号
ジェイティビィパブリッシング
2022-02-25




▼昼間を中心に、阿部野橋-吉野間の一部の急行列車を、阿部野橋-橿原神宮前間に短縮
但し、現状でも既に、区間急行として、阿部野橋-橿原神宮前で運転、吉野線は別途となっていますが、土休日は区間急行-吉野線普通
は実質、橿原で繋がっています。

平日のみ、このパターンの他、準急-吉野線普通と、橿原で前後繋がる場合があります。このため、平日が一定しないことになりますが、この、吉野線区間で「ワンマン普通化」となります。ちなみに吉野線普通の現在は、全て車掌乗務列車です。


▼阿部野橋-橿原神宮前間準急の「準急古市分断、古市以東ワンマン普通化」と、吉野線の「ワンマン普通化」
昼間、30分に1列車存在していた、橿原神宮前準急が古市分断となり、以西は準急で残るものの、以東が廃止となる代わりに「ワンマン普通化」となります。

古市-橿原神宮前間は、冒頭画像のように、元々ワンマン普通が昼間を中心に、4運用で運転でしたが、現行ダイヤで一旦、一部を除いて無くなっていました。今回、新ダイヤで復活する代わりに、準急がなくなることになります。

これに、吉野線でも「ワンマン普通化」となりますが、個人的には、別々の運用にはならず、「古市-橿原神宮前-吉野」と、2系統が前後繋がって、実質、「古市-吉野間」として、ワンマン普通が運転とみられます。この場合、橿原の入換が不要になります。

現状平日ダイヤで説明しますが、「933→8121→8220→1330」と繋がっています。これが、橿原で列番は変わりますが、実質、一つの列車でしょう。1330の古市折返しを、1331ではなく1333として想定します。

933列車は、1031-1033-1131-1133-1231-1233-1331と続きますから、8運用は必要となります。この他、御所線1運用、道明寺線1運用が必要なため、10運用は必要となりますが、ワンマン2両も10編成(Mi22~Mi29,Mi32,Mi33)しかありません。
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【画像】Mi19(手前)の5両準急


▼つまり、ワンマン対応2両の増備が必要になる
実は、6400系Mi19編成【上画像手前の2両】が、最近ワンマン改造となっていました。

補助電源がMGからSIVに変わった世代(1991年度増備車)で、標準軌線のVL21,VE49,VW35(1021,1249,1435以降)以降の車両と、ほぼ同じで、南大阪線仕様になります。

現在はMi20も五位堂でワンマン改造の模様で、Mi21も続くでしょう。更に、6400系後期車両で、Mi30,Mi31のみ、非ワンマンで残っていますが、恐らくこれも、ワンマン化ではないかとみられます。

ダイヤ変更で8運用に他、道明寺1,御所1と10運用ですが、御所線は朝の一部と、夕方からの一部で、30分毎から15分毎となりますから、もう1運用増えます。

古市-橿原神宮前間でも、特に15時台の一部で、普通が30分毎から15分毎に増える時間帯がありますので、運用によりますが、2運用は更に必要です。つまり、最大13運用は必要という計算です。予備2としても充分だと思います。

「古市-吉野間」8運用
道明寺線1運用
御所線1~2運用
この他、古市-橿原神宮前間2運用増加分を想定(これがない場合も予備4と余裕にはなる)
13運用15編成予備2
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【画像】吉野川橋梁を渡る16010系
1928年3月完成と歴史が長い、撮影の名所、釣りの名所…
鮎の解禁シーズン(例年6月頃の模様)となれば…


▼現状吉野線日中普通
平日 土休日共
8121,8123,8221,8223,8321,8323,8421,8423,8521,8523
7922,8020,8022,8120,8122,8220,8222,8320,8322,8420
各10列車---ダイヤ変更後、平日のみ12列車に増加(土休日はそのまま10列車)

※平日のみ存在する壺阪山・吉野口各1列車は、2291-2390,1791-1790列車のワンマン化ではとみられる。元々ワンマン列車のダイヤもあったようです。

他、急行での橿原分断が平日6,3、土休日3,4(各下り、上り)列車と少ないですので、現状の急行のみで、新たに橿原分断が発生する見込みです。日中は冒頭のように、区間急行で既に分断となっていますので、他にも発生することになります。

この辺りがどうなるかは気になります。


▼阿部野橋-橿原神宮前間準急の、古市止
平日下り10列車
平日上り12列車
土休日下り12列車
土休日上り14列車

これと同程度の列車が、古市-橿原神宮前間で普通ワンマン化とみられます。
平日 土休日共
933,1031,1033,1131,1133,1231,1233,1331,1333,1431
1032,1130,1132,1230,1232,1330,1332,1430,1432,1530
各10列車分はそのまま、上述吉野線ワンマン列車とつながるものとして計算

端数で多い分は、この他にも変更となりそうです。


▼阿部野橋-古市間普通の藤井寺折返し化
準急の古市分断の影響とみられます。車庫がある古市入出庫が準急の変わることから、藤井寺-古市間の普通が削減となることになります。

元々、この区間での昼間の普通は乗客は多くなく、車庫入出庫のついでという感じでした。
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【画像】大和上市駅(※税率増の値上げ前)
阿部野橋までは現在990円となります。


このダイヤ変更のポイントは…
★最近の時勢の変化、その影響による乗客減
★車両の減車
★それらによる閑散区間のワンマン化・及び改造(5編成増と想定)
★車掌削減による乗務員行路減、ワンマン運転士の手当増(近鉄でワンマン手当があるかは分かりませんが、他社で存在しますので、あるものとして想定)
★古市で橿原準急分断による連結・解放で、昼間の設定大幅削減(昼間はなしに?)
★これらによる車両運用の整理・変更、運転経費・人件費削減

極力、現状ダイヤが基本とみられます。
大幅な変更は、橿原や吉野口の接続もあり、予想が出来ず、車両運用の整理や減車、閑散区間ワンマン化など、リストラ・経費削減がメインでしょう。

本来ならば運賃値上げも必要かもしれませんが、最近の運転値上げは、消費税率増によるものです。

しかし、つくづくコロナが恨めしい。
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【画像】南大阪線系統で2つある乗務員区の一つ「六田列車区」 (※玄関前の公道から)
当時、正月後で、まだあった立派な門松も、今年は経費節減で最初からなかったかもしれませんね。

標準軌線のダイヤ変更は、京都市交の烏丸線で、秋に日中の削減があるようです。

第2段階として,昼間時間帯については直通運転事業者との調整を⾏い,令和4年秋
頃を目途に烏丸線,東⻄線それぞれ▲8本を減便

烏丸線日中で1時間当たり8→7列車に減ることで、間隔が開きますから、近鉄京都線での影響となります。この際、近鉄で、秋変更も予想出来ます。

コロナ終息を願いたい訳ですが、どうなるかは分かりません。
今のままの状態が続くことを、想定していることになります。

来月はJRのダイヤ改正もありますが、こちらも、可能な限り継続が出来ればと思います。