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【画像】日の出が早い内に天理電留線の確認もしました。

2022-6-23 5時掲載開始

「天理留置線と奈良駅留置の様子(2022/3/12改正版)」として、今回は直接確認しました。前ダイヤは、頂いた情報に頼っておりましたが、流石にそうばかりは出来ません。

やはり、自らの足は基本です。動画も、時間と内容は僅かですが作っています。

鉄道ファン 2022年 08月号 [雑誌]
鉄道ファン編集部
交友社
2022-06-21

JR気動車客車編成表2021
JRR
交通新聞社
2021-06-17




TENRI1
【画像】天理駅と天理電留線の簡単な配線図

ざっとですが、このような配線図となります。

この「天理電留線」は、2008年3月のおおさか東線開業により、車両運用が4運用増大、及び、当時の直通快速は223系でしたが、この4運用の増加が発生していました。

2007年12月、電留線の電化工事と、国鉄時代からのシステムのままだった、SRC(自動の運行管理システム)の更新時期と重なったこともあり、電留線のポイントを、中央による電子連動化(それまでは手動だった)に併せて、乗務員の宿泊所(仮眠所)が作られています。

これにより、8運用分の運用増を、この電留線で補充した形となります。

従って、入出区も、指令所にある中央からの遠隔指令となります。チョッパ車で誘導障害が予想される、201系の入線も、奈良車配置のこの頃もしくは2006年頃から、軌道回路等の改良工事で対応したかもしれません。ですから、単なるローカル電化線よりも、規格や仕様は改善されているはずです。





但し、2009/3/14改正時は、何故か、6番線分しか使用されておらず(1,7留置がない)な時代もありました。これにより、554T-561Sの合間、15時頃で、電留1,電留7の錆取り回送が存在するなど、色々とややこしかったようです。2008年では不明点があるも、同じ具合の可能性があります。

現在は電留1~8とフル活用ですが、上図のように、客9~11も存在します。但し、非電化のままとなっており、活用はされていません。

電化時(1980年頃)に、SRC(CTC/PRC)だった桜井線ですが、2007年のSRC更新は京三製作所となり、説明がたまたま桜井・和歌山線のシステムでした。

正にこういう感じとなりますが、客9~11は電子化には対応していないのがわかります。もし今後、電化をして留置車両増大も、ポイント連動の電子化と、システムの大がかりな改良が必要となります。

また、田部踏切付近から直接入出区も線路自体は、元々からないため、一旦駅を経由するルートとなります。事実、留置線の北側のポイントは、手動のまま残っておりました。

留置線時代は12両分はあるような、余裕ある線路長ですが、最長は8両です。留置される番線は、列車運行図表上の運用で決まっております。また、縦列留置はありません。

大和路快速で8両運用増大も、まだこの程度で済んでするようです。うめきた開業後もそのままでしょうか?

ちなみに、8両編成の入線は、2008年から現在も、奈良-天理間のみのようですが、帯解は6両限界のため、待避が出来ず必ず通過するダイヤだった模様です。

京終と櫟本は、ホームは6両限界も、8両待避は元々から可能でした。6両編成も、電化当時の元々から入線は可能でしたし、変電所も同区間で、平城山、櫟本に存在し、こうした、8両編成の入線も(回送では)問題はないものとみられます。

但し、桜井線の変電所は、前面展望動画を見る限り、櫟本(から奈良方面と高田方面2系統、セクションは奈良京終間)、桜井(から高田方面)、高田(和歌山線)と、3カ所存在しますが、大和路線のように、専用の高圧線受電ではなく、一般家庭用での6600Vの三相交流受電となり、沿線の電柱から直接受電するという簡単なやり方なため、沿線が落雷等で停電があれば、桜井線も停電してしまうという仕様になります…。


さてこの留置線、いつ頃出来たかは分かりませんが、元々は、全国からやってくる天理教輸送の団体列車の留め置きが専らで、夜間留置はありませんでした。天理駅が今のように高架化がされた1965年頃でしょうか?

東日本の183系も、寝台列車も、天理まで入線した時期があり、帯解だったか京終だったかの沿線で、私も撮影してたんですが、20年以上も前ですんで、撮影のネガやポジも、フイルムスキャナーがまだ未入手により、デジタル化すらしておらず、簡単に入線場面が公開出来ないのが残念です。

現在は時節柄か、ご多分にも行事減少などとあるようで、他社の乗り入れは、確か、2010年か2011年でしたか、自社の西日本エリアでも、団体列車の設定すら、殆どなくなりました。岡山方面の異なる宗教でも、時節柄、最近は運転されていないようですね。

僅かに残る臨時列車も221系のみです。近鉄の団体列車ですら僅かとなり、臨時列車も一般客の多さが目立つような程度、信者らしい乗客は、確かに減少となってます。

その役割が変わった天理電留線…、ということになりそうです。もしこれがなかったら、八尾・郡山・木津などと、現在は撤去も、元々あった中線の線路を復活していたものと、個人的には思われます。
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【画像】2022/6/19(日)早朝時点
撮影時間の関係で、土休日は電留5と電留8は既に出区済のため留置はありません。こんな具合となります。
平日も確認するかは、今の所未定です。

◆2022/6/19(日)出区時点の状況
下記の通りでした。
←高田/奈良→
電留8 NC602 3 回2453M
電留7 NC622 80 回1719K
電留6 NA425 0-8 回1504K
電留5 NA413+NA403 26+14 回3303K
電留4 NE407 1003 回608M
電留3 NE401 35 回612M
電留2 NA414+NA409 27+20 回1506K
電留1 NB809 63 回126K

221系8両3編成(8,4+4,4+4)、6両2編成、4両1編成、205系4両1編成となります。ここ最近は、こんな状況から殆ど変わらずで、201系が221系に変わっただけです。

前ダイヤ比較では、電留5が8固定から4+4、電留2が4から4+4、電留6が4+4から4に変わっただけです。

一時期は、下記のように環状線103系の留置も存在しました。場合によっては、201系8両の留置もあったと思われます。

ダイヤ改正によっては、留置される車両にも変化があります。当方、過去の桜井線のダイヤは、2009,2016,2017のみしか持っておりませんので、裏取りはこのダイヤ分のみですが、他のダイヤでも、当方自身で番線は確認出来た分もあります。

今後、時間に余裕があれば、初期の頃は調査が不慣れで、また、情報も手薄だった、過去運用を再編集をしたい気持ちはあります。

下記、2010年5月時点、12年前の様子です。

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【画像】
当時はまだまだ103系も存在しましたので、このように環状線8両の留置も存在しました。
仮眠施設はこの位置となります。
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【画像】田部踏切は機回し線が残っていますが、使用はされていません。
線路さえ作れば、奈良方面から直接入出区も可能な範囲ですが、そのまま今も残っています。
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【画像】田部踏切
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【画像】2022/6/19の同時点
12年前当時はそれ程ではなかった草も、現在は、兎に角伸び放題です。除草剤を撒くことすら、誰も処理する人間や費用もないのでしょうね。
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【画像】2015年時点
1年に1回は行ってました。
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【画像】回3303K出区後
7年後、草の伸び放題が酷いですね。
今も、中には入れてしまうため、フェンスなどの遮蔽もしていないのが気になります。現に、103系の方向幕盗難も、この天理だったという情報があります。

しかしながら、検車係員らしい構内の見回りはされているようです。このあたりは、人員による定時点検でカバーしている模様です。
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【画像】
天理駅1/2番は、26日の臨時列車運転時以外は、基本的に乗客の立ち入りは出来ませんが、このように、電光表示により、天理電留の回送の出発と到着は、着発と時刻も表示されます。3/4番線からも分かりますので、一応の目安として、その判別は容易です。

朝の時点で入区の時刻が、23時頃の入区で、朝の出区の時刻が、24時間で表示されます。
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【画像】奈良駅

◆奈良駅の留置
奈良駅の留置は、大和路線始発1703Kは、3番からの発車です。前ダイヤと変わらずでした。運用表の相違は訂正しています。

2番は、1705Kではなく、1707Kとなりましたが、入区が3657M/土休3661Mとなりますので、少し間があります。一旦奈良支所・佐保信回送は確認していますが、2番入区が、佐保信→奈良と回送だけになったようです。

これが、元々所定では4番しか空きがないため、日によって、検測で線路を明ける必要があるのか、設定がない場合もあるようですが、回送自体の時刻は、24時頃ではないかと思われます。列車走行位置での表示は、その据付で表示となりますが、24時頃でした。

但し、4番自体も、大和路線の両方向と桜井線は、出発・入線共に可能なルートです。

他は変更はありませんでした。引上留置も所定ではありません。1705Kは佐保信出区回送となります。
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【画像】土休日唯一となった4ドア車の加茂乗り入れ運用(120K-1709K)

◆201系加茂+奈良1番扱い
土休日ダイヤのみ、201系64運用で「回120K-120K-1709K-1716K-1733K~」というが存在します。これは、唯一の加茂乗り入れ4ドア車列車として、現在のダイヤで残りました。平日では現在では存在しません。

土休日朝でしたので、便乗で撮影しましたが、120Kは奈良4番となります。加茂は2番線となります。1番は221系の留置が、3番は220Dの非電化区間の始発列車のホームです。

また、1709Kは「奈良駅は1番線」となります。桜井線のホームですが、このホームから、大和路線難波方面の出発は可能ですので、このルートの錆取りを兼ねた着発設定とみられます。これが土休日では201系もあり、今後、撮影をすることが出来ればという心境です。
(平日は221系4両の可能性があります)

1709Kの折返しは1716Kでした。運用表では1714Kと誤った記述でしたが、こちらも既に訂正しています。奈良5番着後上引上、1733Kとなります。67運用で「1712K-323K」と、奈良始発快速難波行の201系快速も、土休日で唯一残っています。入換は着発は1716K-1733Kと同じです。

加茂の201系撮影は、日の出が早い、今の6月の撮影がお勧めです。12月ですとまだ真っ暗ですからね。幸い、奈良駅にはネットカフェやホテルもありますので、遠方からの宿泊も可能です。221系置き換え前、私も楽しみは出来ました。


◆余談ですが
話が変わって近鉄ですが、正直な所「飽き」と「会社側の不信感」もあり、運用調査をするやる気が出てません。既に南大阪線の運用調査で準備は一段落していますが……。すみません。