【画像】線路には雪、程々の積雪でしたら、冬ではJRと問題ない範囲も、昨今のドカ雪となれば大変です。
2022-8-17 23時掲載開始
2022-8-18 9時補足等
JR北海道で、737系通勤型交流電車の登場が発表となりました。2両編成で2扉、ロングシートにより、閑散電化区間のラッシュ時の詰め込みも利くような、ワンマンに対応した車両といえます。2両13編成26両のようです。
車体は、アルミ合金製と記載があります。3両2編成のみで終わった735系はアルミ合金車体ですが、この継承となります。これが、山口県下松の日立製作所製ですので、737系は日立が受注とみられ、今後、ロングランの甲種輸送も見込まれる車両でしょう。
北海道の車両は札幌時点で、室蘭・旭川方が前位【下記画像】でした。721系でクモハはこの逆となりますが、2005年来道時の、下記撮影済画像で確認が出来ました。
(ちなみに来道はこれ以来、行く機会に恵まれません……)
これまでにも、JR東日本701系などで、効率の良くない客車列車から、フットワークの軽いワンマンに対応した交流の電車はありましたが、JR北海道では初となりそうです。
但し、今までにも、国鉄型由来のキハ40や、この737系で置き換えとなるキハ141系列(143形)などで、ディーゼル車によるワンマン車は存在していました。
【画像】小樽電留線の721系
左側は旭川方ですが、中間車の検査標の位置により、旭川方が前位と分かります。721系初期車は、VVVFではなく、編番もF-1~で始まる位相制御の車両。JR化後の1988年登場のため、地上の札幌駅も一応の足跡は。
◆札幌都市圏の運用、過去に調べたことがあります。
北海道の通勤型の電車は、721、731、733、735と、3両または6両編成となっており、この交流電化区間は、小樽-新千歳空港・苫小牧・岩見沢や、電化後の学園都市線での、札幌の都市圏輸送を主とした使われ方でした。
2005/2来道時には、快速エアポートを中心とした車両運用や、検査標(711|721|731)も調べてましたが、相当な走行キロでして、uシートの予備車で存在するF1009の存在も納得でした。
(当時のデータを、この機会に再公開します。※すかしのメアドは現在使用しておりませんので、送信してもエラーで返ってきます)
札幌の都市圏輸送も、実際見てみますと、地方の都市だとは馬鹿には出来ない輸送量とお客さんでして、朝夕のラッシュは大混雑します。JR北海道も、この札幌と、今は、北海道新幹線で持っているような印象です。Kitacaエリアは特にでしょう。
このように、快速エアポートでも、2004年12月更新時点のダイヤで、9運用は存在でした。6両12編成と予備3ですが、当時も今も、F5001+F1009は、3両との共通予備車でしたので、実質2でした。
日中は8運用は快速エアポートで終日となりますので、予備2から1を検査入場としても、それ程の余裕はありませんので、F5001+F1009での3両共通運用となります。ですので、F1009の「uシート無料開放」も、一般客にも意外とよく知れ渡っていたようです。
731系運用は残念ながら把握出来ませんでしたが、今も、伊丹または関空からの飛行機代、ホテル(短期滞在マンション)代10万前後など、金銭や時間の余裕があれば、一週間は電車運用の運用調査したい心境ですが、走行位置やライブカメラが関の山でしょうか。ライブカメラは巻き戻しが出来ませんが、HTBの方が見やすいですね。
ただ当時は、特急車の旭川-新千歳運用も存在でした。旭川から直通で新千歳という列車です。
現在はその運用も、混雑と遅延の常態化により快速化となり、列車系統も札幌で個別となっていますし、快速エアポートの本数自体も1時間に5列車と増え、721系と共に、733系は6両11編成もありますので、現在の運用は、当時とほぼ倍でしょうか。
711系でも16運用予備1(S101~S117)となり、S59、S60は保留車でした。2726Mが今の2724D、2847Mが今の2819Dです。当時は3運用程度が、苫小牧-室蘭間の運用だったようです。当然当時は車掌乗務列車で、こまめに運賃収受、検札がありました。
【ふるさと納税】「柳月」あんバタサンセット(送料無料 ふるさと納税 ランキング お買い物マラソン スーパーSALE スーパーセール 北海道 スイーツ 十勝)
白い恋人 お得 白い恋人 12枚入り 2個セット 送料無料 白い恋人 袋 1枚付き お返し チョコレート ギフト プレゼント ISHIYA(石屋製菓)福袋
◆室蘭線の電化設備を生かしたワンマン電車、737系の登場と現状推測
この電化の末端で、特に「室蘭線の苫小牧-室蘭」間、国鉄型711系が廃車後は、キハ141系のキハ143形、最新のH100形でローカル列車でワンマン化ですが、H100系の最新車でも、厳密には電車ではありませんので、電化設備を生かせず、日に数本の電車特急という程度でした。
国鉄時代は、1次、2次、3次と工程を分けて、室蘭までの交流電化は達成も、東室蘭から先の函館電化が実現せず、貨物列車は五稜郭の貨物駅で、電気機関車-ディーゼル機関車の取替となっていますので、五稜郭から道内は、ディーゼル機関車の独壇場です。
特急も気動車ですが、どうしても札幌-函館は、特急でも3時間半~4時間は要するのと、北海道新幹線の札幌延伸工事により、新幹線自体で、所要時間がほぼ1時間台になるなど、相当なスピードアップとなるため、これ以上の在来線の電化も、必要性がなくなっています。新幹線開業後は、並行区間は貨物列車メインとなってしまいますからね。
新幹線開業後も経営分離がない「室蘭線の苫小牧-室蘭」での737系化により、キハ143形は廃車でしょうか。これにより、今ある電化設備が、今後も生かせることになります。もし、同区間の電化撤去でも、その費用より、新型の737系26両の方が、長い目で見てもコストが安いという、経営判断も感じます。
◆キハ141,142,143
キハ141+142は、客車列車の廃止で余剰気味だった50系客車を車体とし、気動車の廃車発生品の部品も多用して、エンジン取付と運転台設置改造をした形式となります。
これを客車のままで運行していたのが、かつての青函トンネルでの在来線列車「快速海峡」の客車となります。
国鉄からJRに転換して間もない、90年代に改造となりますが、当時は、国鉄上がりの社員さんも今以上に多く、自社での改造工事への仕事の配分と、新製車抑制・余剰客車の気動車化改造が推測され、また上手い具合となったのか、44両もの車両が活用となり、まだ非電化だった学園都市線での運行でした。
キハ143形は、車体は客車流用と変わらずも、2両5編成(1両は間違いのため訂正)、更に、足回りが廃車部品流用ではなく、キハ150形の部品と共通だったようで、台車や変速機なども新製の部品だったようです。このためか、既に廃車となった141+142形式よりも長持ちとなり、現在でも運行だったようです。
これが苫小牧の運転所で2両5編成10両分あるようですから、まるまる、老朽置き換え確実でしょう。
【画像】733系で初の6両固定編成での甲種輸送時
川重製造の最初の車両、青森と五稜郭で2回方向転換となりますが、元々B3101側が、札幌時点手稲方で後方となります。
737系は日立と見込まれ、甲種輸送時、関西方面、北陸方面でも、その姿がいずれ確認出来るでしょう。この733系6両自体も、721系6両置き換えで、久々の増備編成が見込まれます。これは既に発表となっています。
◆所属は札幌か?
苫小牧の運転所がどうなるかは分かりませんが、737系電車での登場のため、所属が、手稲の札幌運転所となる可能性があります。
現状、札幌6:18発東室蘭行き2724Dは、上述運用表のように、711系時代名残の気動車列車が現在も残っています。返却も残っており、東室蘭20:22発の札幌行き2819Dがあります。18きっぷシーズンでは、乗り換えがない列車の一つにもなります。
これをそのまま、737系の送り込みと返却でしょうか。
「室蘭線の苫小牧-室蘭」は、昼間は1時間に1列車あるかないかの閑散とした状況ですが、特に朝で、通学需要があるのか、まとまった普通列車が存在します。
今は、気動車運用でキハ143が2両で4~5運用、他は単行でH100系でしょうか。送り込みや返却を含めて、2、2+2として運用しても、最大10運用程度予備2という感じがします。これで充分の運用数でしょうか。また、札幌方面で、最大6両連結となるかも注目でしょう。
(H100系は、東室蘭-長万部間の非電化区間ローカル列車送り込み返却で、多少、電化区間でH100系も残存とみられます。これをウッカリ忘れてましたので、8/18 9時時点で補足をしています。※東室蘭-長万部間は苫小牧のH100系などが担当の模様です。)
【画像】
721系本来の客室は左画像、デッキ有となりますが、後期に登場した721系は、転換クロスシートでもデッキなしとなります。
737系はこれをロング、2扉化となります。
側面の扉が、両開きではなく、片開きなのは、冬期期間による寒さ対策+凍結防止ですかね?
◆将来は旭川ローカルの置き換えも?
現状、函館線の岩見沢・滝川-旭川間で電車のローカル列車が存在します。一部は気動車もありますが、それ程多くはないローカル列車は、721系3両編成で、初期の車両が中心のようです。希らしいですが、731,733,735系も旭川までやってくるようです。
これもやがては、ワンマン化により、737系でしょうか。現状、旭川6:29発手稲行き2152Mは、札幌運転所の返却とみられます。
721系も最初の車両は1988年と、既に34年の車齢です。エアポート用の6両も、今後、733系への更新は、既に発表という程です。
VVVF車ではない初期形が、3両14編成存在(130Km/h改造の3000代以外の0代)しますが、この旭川ローカルも車掌乗務となり、また、転換クロスシート車のため、「18きっぷ乗り得」ではありますが、乗務員コストがありますね。
確実に車掌が運賃を収受して、なんとか維持という印象も、やはり、ワンマン化は大いにあり得ます。
(但し、ワンマン化は岩見沢以北、以南のKitacaエリアは、そのまま車掌乗務も予想)
かといって731系~735系は、モハ車が中間のため、3両で完結するシステムで、ワンマン化改造のコスト、そして、札幌都市圏ではまだ必要も感じられます。
737系はこうした閑散線区の出番として、酷寒で特殊装備、それによる相当な設備投資(※新聞報道では約77億の設備投資ようです。車両以外の費用も込みの投資額でしょうか?)が掛かっても、ワンマン化、電化設備と路線維持の方向は、大いに評価でしょうか。