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【画像】6両最新鋭、13036編成と7両最新鋭、13027編成
撮影タイミングが遅れましたが、既に京阪では最大の車両数なのが、13000系、本当に多くなりました。

2023-6-21 22時掲載開始

京阪HD、最新の有価証券報告書で、「京阪線鉄道車両(13000系) 67両新造及び関連工事」として、2027/3月までで、約126億円の設備投資がありましたが、この回の記事は、67両の「予想」として、色々まとめます。

鉄道ファン 2023年 08月号 [雑誌]
鉄道ファン編集部
交友社
2023-06-21


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◆2200,2400,2600系の、電磁直通ブレーキ車の全廃目標か?
まず、67両ですが、「新造及び関連工事」とありますから、前3000系の13000系編入を加えている可能性が考えられます。2016年の有価証券報告書での「13000系18両」は「新造」のみですので、関連工事の記載で、その可能性でしょう。

この18両は、13023~13024と、13007の新製でした。7+7+4=18両となります。

ちなみに、中之島線開業で新造された3000系は、最初からリースで調達だったため、当時の有価証券報告書でも、新造扱いではないようです。
(※2016年80両中48両、残り32両は大津線800系となり、3000系のリースは、2019年時点で既に終わっていますが、大津線車両は途中からリースとなった模様で、現在もリースのようです。)

続いて、京阪での「電磁直通ブレーキ車(回生ブレーキ併用、電磁直通空気ブレーキ車)」は、2200,2400,2600系のみとなり、他は「電気指令ブレーキ車」となります。13000系67両は、これら、車両の置き換えが前提→「電気指令ブレーキ車のみとなる」として予想しましょうか。

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【画像】左、2400系2453 右、2200系2216


2200系--7両2編成(現在は2216,2226が運行の模様、他、7両4編成の検修予備編成があるため、時々稼働編成が変わる)
………製造時期1965~1968年、車両更新から30年以上経過
2400系--7両5編成(2452編成は既に廃車)
………製造時期1969~1970年、車両更新から30年以上経過
2600系--7両4編成(2631~2634、他、7両1編成)
………製造時期1981年、車両更新がされておらず、そのままである(先に6000系の更新が完了した)

何れも車両の新造から50年、または、車両更新未施工という現状です。


直近検査
※編成中で全検・重検が混在しますが、最近の検査出場時期となります。
2455---2019-9-6(2023-6月現在も)
2216---2020-2-20
2632---2020-5-22
2226---2020-9-29
2633---2021-3-1

2453---2021-6-22
2456---2022-7-30
2451---2022-2-7
2634---2022-5-31
2454---2022-12-27

2631---2019-5-16→2023-4-11


検修予備編成
※休車期間を含むため4年以上が経過している
(2217---2018-3-8)
(2624---2019-7-30 一部で2018-9-25)
(2211---2019-11-15)
(2210---2019-12-26)
(2209---2020-12-8)


他にある検修予備の7両5編成分は、現行ダイヤ後の運用減で減った分となり(7両7運用減、※2601,2225編成は既に廃車)、これらを除いた編成ですと、7両11編成となります。

77両分となりますが、新造・編入で67両分となりますから、10両不足となります。やはり、7両編成のままではなく、6両編成化が前提でしょうか? 6両11編成ですと、66両になるからです。(※6両編成のワンマン化云々は、ひとまず考えないことにする)

但し、13021~13026で、前3000系中間車12両編入により(及び、編入が見込まれ)、組込で、元々の中間車12両が別に存在します。実際の新造両数は、この両数を除外する必要があります。

つまり、6両編成分は、5両12編成(60両、別途、1編成中間1両組込で12両分)、残りの7両は、7両1編成の新造分ではないかと思われます。

13037~13048が6両編成13021~13026が7両で前3000系組込、13027,13028が、組込がない正統の7両編成、そして、13028製造により、予備車が限られる8,6,4両予備と共通の予備として、今まで通りの組替(8,6,4両の予備増の代走)で対応

13021~13026は、前3000系中間車組込により、その8,6,4組替を辞める形で、代わりに13028を新造するという方法です。

注:現状ダイヤで、特急と3000系を除いて8両と、4両予備が各2編成、6両予備が各1編成に対し、7両予備が5編成+他に検修予備編成と、数が多いため 8,4両予備の1編成入場で、予備1編成しかなくなるため、今後も13000系7両の組替がある程度予想できる。

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【画像】当方の予想

編成表に表すと上記の通りです。5両12編成60両分と、7両1編成7両分、67両になるかと思います。5両の新造分に、13771~13776と、13721~13726の捻出車を、13737~13748として、車番変更のみで、そのまま組込ということです。

2023~2024年度で、13037~13042編成の6両6編成分、2025~2026年度で、3000系のプレミアムカー2両化を待って、その後に3701~3706を、13821~13826として改造、捻出出来た13721~13726を、13743~13748として車番変更、その後の新造車に組み込むという方法です。

単純に、1年度で、5両3編成15両分を、4年度に分けて製造+別途、7両1編成(13028)という予想になりますが、この方法ですと、改造が「前3000系の13000系化」や、中間連結器の仕様変更という程度で、他は、車番の変更と組成替えなど、小変更程度で済みます。



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【画像】2600系2632
2631~2634は、製造当時での最新鋭、5000系車両が、5ドアの運用上で、必要数に達したこと(※また、製造コストも高価だった模様)や、昇圧による6000系の登場まで、間があったために、当時の増発用として製造された車両ですが、現在も、車両更新はされていません。


◆それだけではどうも投資金額が多い
2016年の18両は、約23億円ですので、1両当たり約1億2000万円程度となりますが、67両の新造と改造で約126億円なため、そのままですと、1両当たり1億8800万となり、コスト高になっています。

編入による改造費用もあるようですから、実際はもう少し安くなるだろうと思われますので、約それでも、1億2000万程度で考えますと、約80億4000万程度で済む計算となります。

プレミアムカー2両化は2025年秋以降ですので、この6両分の新造はまだ早いのか、予算化はまだで、記載もありませんが、もしこれに、6両分が含まれるとした場合…、でしょうか?

5両12編成60両の新造は、捻出中間車からほぼ確定として、約72億円程度の予算、2020年有価証券報告書で、プレミアムカー車両で約12億ですので、6両分により、1両約2億という予算にはなります。それでも約84億程度となります。13028の新造をなし、とした場合です。

この場合、問題が半端となる1両の存在です。13027編成の8両化で、8両予備を2→3に増やすという単純な消去法で、やや余裕があって、多すぎる7両予備から、8,6,4両の共通予備の組替をなくす形で、単純に、8両の予備車を1本増やすということです。

それでも、例年の予算規模と、投資額で、余裕がありますから、「京阪線鉄道車両(13000系) 67両新造及び関連工事」は、13000系以外の予算も、込みの可能性が考えられます。

しかし、プレミアムカー2両化で、名目や予算化がありませんし、2025年秋ですから、まだ先となりますので、やはり、今の所は除外でしょうか?


他は、例えば、7000系の車両更新用の予算でしょうか? 現在、7002編成が車両更新、機器更新工事となっています。この他、8000系でも、補助電源のSIV化などの改修工事がある模様です。

最新の、有価証券報告書での「設備の新設・除却の計画」で、寝屋川市枚方市の連続立体高架化、ホームドア整備の他、鉄道関係の目立った安全対策もありませんから、「関連工事」の名目として、その他を含めた「総額」ということでしょうかね?


恐らく、13000系の新製は、2012年からの形式ですから、2027年3月完遂、これらが最後でしょう。
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【画像】8両編成運行時の13000系、特急で運行もあった。(画像が粗いけど)
ひとまず、予想で、113+67=180両の大所帯形式となる見込み


◆中之島線延伸後に次世代新形式?
1000系は電気指令ブレーキ車ですが、この置き換えは、次世代形式(想定される、中之島線延伸後?)になるでしょうか? 2030年前後と想定され、夢洲のIRによる、九条周辺の延伸となります。

「西九条」ではなく「九条」で、夢洲IRによる影響でしょう。OsakaMetro中央線が夢洲に伸びるため、最寄りの九条駅に伸びるのは、自然でしょうか?

中之島から、そのまま中央大通に沿って、OsakaMetroと並行する形で地下駅となるのか、本田(ほんでん)の辺りから左に曲がって、国道172号の地下、九条1の交差点付近、京セラドーム大阪に寄った方向に駅となるのか、でしょうか?

「西九条」ではなく「九条」で、いずれにしても阪神なんば線の乗り換えにもなりますが、それまで、少し間もありますし、前3000系の編入車の存在もあり、現在が新形式とならず、既存の13000系となったのでしょう。

京阪電車 大手私鉄サイドビュー図鑑02
佐々木 龍
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2022-06-02


鉄道ダイヤ情報 2023年 08月号 [雑誌]
鉄道ダイヤ情報編集部
交通新聞社
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