12-01-11-26-7055
【画像】もう既に11年前…、一応は、当時のダイヤの運用表まで作ってましたが……。

2023/7/28 5時掲載開始

神戸市営地下鉄 西神・山手線、北神線ダイヤ改正

2023/8/18(金)で、神戸市営地下鉄、西神山手線のダイヤ改正となるようです。

当方、2012年当時、この運用調査をしておりました。当時の運用表はこちらになりますが、2006/12/1改正でした。

その後、2022/6/10に改正となりますが、この改正、2006/12/1改正から、13年半も改正がなかったようです。2022改正は、ホームドア設置による所要時分増加と運用減の対応ですが、2023/8/18改正は、下記の通りです。

▼車庫機能の再編で、谷上車庫の一時休止による
▼使用車両の全6000形化
▼その他、ダイヤの変更

まず、当方が調べました2006/12/1改正は、市交車23運用、北神車3運用の体制でした。所要編成は、各、28編成と5編成ですので、予備車は各5編成、2編成となります。

日中は12運用となりますので、市交・北神計26運用で、半分もの運用がラッシュ時のみとなります。特に、市交・北神と会社が別でしたので、路線の割には予備車が計7編成と多めでした。これが一つの会社でしたら、最低、3、4編成程度で充分な予備編成数でしょうか?


鉄道ダイヤ情報 2023年 09月号 [雑誌]
鉄道ダイヤ情報編集部
交通新聞社
2023-07-21



******************
\楽天モバイルのご紹介です!/

新規ご契約でポイントプレゼント!

※楽天会員にログインまたは新規登録後、楽天モバイル紹介キャンペーンページに遷移します。

▼キャンペーンはこちら


****************** 


12-01-11-26-7055-032022/6/10改正は、当方は調べておりませんので、こちらのサイト様の情報から引用となりますが、市交が21、北神が2運用と、合計で3運用分も減となっているようです。

特に北神車では、北神7000系【冒頭右と左画像】で、休車が既に発生していたようです。(廃車も発生している模様)

2016~2018年で、5編成全てで、機器更新がされていた車両ですが、2022/6/10改正で休車が発生と、折角の最新VVVFによる機器更新も、短期間しか生かさせていないことになります。

これは特に、2018/12/27での、北神の事業を神戸市に譲渡という動きがありました。最近は、大阪市がOsakaMetroと民営化でしたが、こちらは逆に公営化となっています。

谷上-新神戸間と、路線も短区間であったのと、神戸市の路線として一体経営の方が、コストが削減出来るという考え方でしょうか?

この北神7000系は、神戸電鉄と関係が強かったのですが、神鉄では建設費用の問題が大きかったのか、別会社で開通でした。2012年の運用調査で谷上にも趣きましたが、「裏六甲」というのは、どうも、地元の皆様には申し訳ない話ですが、遠く感じます。

阪急車両に似た客室も、電装品は三菱と、神戸電鉄のそれと同じメーカーの採用でした。新製時からVVVFでして、同時期に登場だった、近鉄3200系とよく似た走行音でした。

12-01-11-14-3124
【画像】3000形車両


◆新ダイヤと6000形
8/18以降の新ダイヤでは、これまでの北神7000系と、現在も運行されていた市交1000形が引退し、6000形のみの車両となるようです。6000形は、2018年からの新製車両となります。1000形18編成、2000形4編成、3000形6編成と、延伸の度に車両が増備でしたが、製造時期も差があったためか、車種も3つ、北神も含めると4つも存在でした。

2000形【冒頭画像左】、3000形【上画像】は既に引退しています。2000形は新製時はチョッパ車でしたが、その後VVVFに機器更新も、機器更新から僅か8年程度で廃車となっています。3000形は機器更新がなく廃車でしたが、1993~1994年の製造でしたので、27年程度でした。

6000形は、29~56編成と、車両の番号が中途半端ですが、これは、これまでの車両と、下二桁が続番となっているからです。28編成分の製造となるようです。

元々、市交車は28編成、北神車は5編成の33編成となりますから、これまでの3運用減分と、北神車で存在した予備車相当分の減もあるのか、28編成で済むことになるようです。

また、現状でも最大23運用しか存在しませんので、予備5編成でも充分でしょう。元々市交車も予備5編成でしたので、結果的に、北神車そのものが、丸ごと消えてしまったという感じになります。

12-01-11-2122-1105
【画像】2000形と1000形
左の2000形は、16:51発の前に、一旦入れ換えとなるため「回送」となる。


現状、谷上(工場機能を含む)、名谷(工場機能を含む)、西神中央と3カ所の車庫となります。これを、一旦、名谷、西神中央の2カ所にして、谷上の工場機能を車庫留置線に変更、2025年頃に、谷上、名谷と2カ所の車庫に再び変更し、西神中央の車庫を丸ごと廃止させるようです。

西神車庫の機能廃止で、建物や留置線も更地化となるようです。相当な敷地が新たに生まれることになりますが、言い替えると、西神中央から先の延伸も「事実上、もうあり得ない」ことにもなります。

神戸電鉄で、特に粟生線方面は、三ノ宮駅から神姫バスが幅を利かせています。当方でも、粟生線方面に行く用事があれば(ありませんが)、新開地から神鉄に行くよりも、阪神三宮から直接、神姫バスに乗り換えるかもしれません。自家用車も多い地域ですから、延伸は厳しいでしょうね。


要するに、西神中央は近くに名谷の車庫もあり、ここが「西」の拠点ならば、谷上が「東」の拠点、車庫として再編、西神中央の車庫をなくしても問題は無いことになります。一つの路線での公営化による、メリットの発揮でしょうか?

ちなみに西神中央駅は、ここからのバスの路線も多く、明石、西明石駅行きと、新神戸以外と新幹線駅を結ぶ路線もあるようで、改札から下車してみて分かりましたが、それなりに、バスターミナルという感じもありました。

12-01-11-26-7055-02【画像】7000系運転台

6000形登場以降、利用する機会すら恵まれませんので、撮影もありませんが、先頭車の行先表示に「運用番号表示」が存在しています。

海岸線車両同様、運行管理用なのか、新規設置となりますので、今後の、2025年まで何度かダイヤ改正とみられますが、その都度の運用調査も容易でしょう。

しかし、これまでの車両は、何故か、運番表示がなく、左画像のように、運転台の机に、運用番号の札「画像の場合の60」を入れることで、その代わりでした。

このため、特に地下走行区間は容易に運番が分からず、2012年当時の運用調査も、カーテンが開いている西神中央まで行ってました。最も、西神中央は、同時に撮影が出来る地上駅なこともあり、ホームドアもなかったこの当時のお陰で、半分前後の車両は撮影出来ていますが、未撮影のまま、その後、廃車となった車両も発生しています。

運用番号は、市交は01~、北神は60~となっております。当時、何度も行きましたので、費用は掛かりましたが、今思えば、この当時だけでも行っておいて良かったと思っていますが、ダイヤが乱れた場合、「運番札」がどうなったかは分かりません。

6000形自体、今後、ワンマン運転化も対応ですから、2000形や3000形など、比較的まだまだ使える車両の改造より、ワンマン改造(2026年頃目標)で、一形式に揃えた方が、結果的な改造費用比較でも安い、という判断でしょうか。

公営ですから、仕様・入札・改造・メーカー選定などと、税金を使う分、民間よりも面倒くさい作業・プロセス、随意契約も理由が必要ですので、最初から新車で丸ごと、仕様を決めた方が、都合が良かったのでしょう。

この判断で、北神車を含めて4車種だった車両が、一つだけになったのは、設備投資の予算、コストは掛かりましたが、長期的に見ても大きい、安い、限られた人員だけになる、ともいえます。
12-01-11-2122-02
【画像】検査標は現在も、客室内妻面に存在と思われます。4年回帰となるようです。
当時調べたこのデータは、冒頭リンクの運用表内にもあります。


この通り、北神車5運用分が丸ごと減となりますから、これまでの谷上留置5編成分と、谷上の工場機能廃止による留置線増で、2006/12月改正での、西神中央出入庫6運用分が不要となり、結果的に西神車庫廃止となります。

西神中央駅自体、2面3線の駅ですが、もう1線増設出来るスペースもありますので、駅留置自体も、2運用から更に1運用程度増にはなります。空いた車庫用地は、入札で売却ではとみられます。大型のショッピングモールや、マンションでしょうか?

ダイヤ改正は、今回と、車庫再編完了の2025年頃、ワンマン運転開始とみられる、2026年頃と見込まれます。かつて実施されていた快速運転は、実状を見ても、復活はなさそうでしょう。

時々出て来ます、阪急神戸線との相互乗り入れの話も、どちらもホーム柵設置で、既に阪急車両のドア位置と異なります。やはりこれは、1978年の開業以前から、京都市営地下鉄烏丸線のように、最初から相互乗り入れの前提で建設すべきだった課題でしょう。個人的には、相直はとても厳しいと思います。

細かいことですが、列車無線は誘導でしたが、海岸線の無線更新と共に、大日電子によるデジタル列車無線化となるようで、ワンマン運転による非常通話用の周波数も対応でしょうか?


ちなみに当方は、毎月1回は明石方面の所用により、途中で寄り道は可能ではありますが、既に他サイト様でも運用表の掲載がありますので、当方では範囲外のままとなります。掲載予定はありません。

しかし、この記事の編集で色々と調べてみて、ここ11年での色々な変化は、改めて感じてます。