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【画像】札幌駅に停車する721系、711系など
2005年当時の学園都市線はまだ非電化でしたので、キハ141系などでした。

2023-11-18 17時掲載開始

◆1時間あたりの日中で「エアポート」5→6列車化の反面…
◆現状の車両編成と運用
◆既に721系の廃車が発生
◆過去の「快速エアポート」運用について(当方調べ)
◆これ以上のエアポート増発はどうか?
◆ダイヤ改正情報解禁前の「先だし」に注目

本州などの内地(北海道的な言葉で言うと)から、「いざ北海道!」などと、旅客機に乗って、新千歳空港に着陸しても、札幌都市圏までは40分ほど掛かりますので、空港の周辺でレンタカーを借りて、仲間内やら、自らで目的地まで運転するか、各地に行くバス路線、そして、新千歳空港駅から、「JR北海道」を利用するかの何れかでしょうか?

私も幾度か来道はありますが、よく行っていた当時は、まだ、寝台列車がありましたので、お得な乗り放題きっぷと併せて利用したりしつつ、学生の身分ではスカイメイトや、その後の早割等もありましたが、現状でも殆どは、旅客機の利用のようです。

北海道新幹線が函館まで延伸しても、空港が、8割を超えるシェアとも言われているようですし、私も再度の来道は、今は関西住まいですから、自然と伊丹関空から旅客機でしょうか?

特に、空港からJRで乗る最初の列車としては「快速エアポート」となりますが、来春のダイヤ改正で、この「増発」となるようです。

JR時刻表 2023年12 月号
交通新聞社
2023-11-20

北海道時刻表 2023年12月号
交通新聞社
2023-11-20

【ふるさと納税】【JR北海道】北海道フリーパス | チケット jr 電車 切符 特急 旅行 トラベル 観光 北海道フリーきっぷ フリーきっぷ 小樽 フリーパス 札幌 富良野 帯広 釧路 旭川 稚内 網走 函館 登別 十勝 根室 ニセコ 北海道
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【画像】エアポート指定席車両の例

◆1時間あたりの日中で「エアポート」5→6列車化の反面…
JR時刻表を見ると、ページは最後となりますが、現状の日中ダイヤは下記の通りです。

▼札幌0,12,24,36,47発新千歳空港行で「快速エアポート」、内、12,36発は小樽発
▼1時間に2~3列車程度で、札幌~千歳・苫小牧の普通列車
▼間隔はバラバラだが、特急北斗・特急おおぞら・特急すずらんも運転
▼この他に貨物列車も存在する

つまり、札幌~新千歳空港間での「快速エアポート」で持っている区間、千歳線とも言えます。ここから、1列車増発で毎時6列車となるわけですが、カラクリがあり……、

▼毎時1列車は「特別快速」
札幌・新札幌の次は南千歳・新千歳空港と、日中でも速達列車の運転となります。これは現在でも、朝・夜の一部で設定があります。混雑する時間帯で、速達便が設定のようです。

▼毎時3列車は「今まで通りの快速」
停車駅も現状と同様となり、内、1列車が小樽、これと別に、特別快速で小樽設定(都合2列車分)のようです。

▼残り2列車は「区間快速」
北広島~新千歳空港が各駅停車となる種別ですが、ここがカラクリで、今まで、札幌~千歳・苫小牧で運転されていた普通が、札幌~北広島と短縮、北広島~新千歳空港間が各駅停車となるが、結果的に新千歳空港まで伸ばして増発、ということになります。

▼この他に貨物列車が存在する
意外と貨物列車のダイヤも、営業列車に影響でしょうか? 千歳線は複線のみですし、別に貨物線の線路もありません。待避駅も、詳しく調べていませんが、限られるでしょうし、貨物列車はスピードが限られるため、ダイヤに余裕を持っても、現状でもギリギリの列車本数かもしれません。

白石区にある札幌貨物ターミナル駅は、貨物の取扱量が東京に次ぐ2位のようです。確かに、広大な貨物駅でしたし、本州からの列車本数も目立ち、青函トンネルで本州へは、食料品や飲料などが、この逆は、雑誌や書籍の輸送が目立つらしく、本州と幾日(2~3日遅れる場合が多い)か遅れて、道内の書店で雑誌や新刊の販売も、この貨物列車の輸送があるからのようです。

ヤマト運輸の宅急便でも、中一日ないし二日の設定で、貨物列車の輸送となるようで、千歳線は、意外に貨物列車の存在が大きいようです。(東室蘭~五稜郭間も、旅客やりも貨物列車の方が多いかもです)

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ちなみに、北海道は、印刷日の違いなのか、同一日のようですが、沖縄だと「少年ジャンプ」の発売日が数日(4~5日?)遅いようで、東京で、発売日当日に買った少年ジャンプが、その日の旅客機で沖縄に持って帰った場合は、沖縄で発売する以前に、早く入手出来る(連載漫画の続編が早く分かる)からと、お土産代わりになっていた話もあるようです。

北海道でも雑誌や新刊によっては、その可能性となりますし、九州、そして本州でも山口県では、発売日から数日後の販売でした。「なるほど面白いお土産があるんだな」と、お話を伺った時の印象が、今も強く残ります。

ただ今は、雑誌の電子化により即時ですので、このような話は昔話かもしれませんね。

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要するに、千歳・苫小牧の普通は、快速エアポートと比較しても乗客の差は明らか、普通は地元住民か、快速通過駅の利用客という程度、だったら、快速エアポートとして新千歳空港まで行く代わりとして増発、普通は、乗客が見込める札幌~北広島間にしよう、という考え方となります。

区間快速ですと、空港までの所要時間が余計に掛かりますが、便数は増えますので、旅行客と地元利用客の共存となりますし、普通の区間短縮で、限られた乗務員の人員面や車両運用でも、一定の目途となります。

現在の設備、車両、乗務員で、現実的な増発策とも言えるでしょうか? ダイヤの詳細は、下述にもありますが、ダイヤ改正解禁日以降か、2月下旬の時刻表発売日になると思われます。どのようなダイヤかは気になります。

千歳~苫小牧は現状でも普通1列車のみですが、札幌直通を廃止して、千歳で乗り換えが発生しても便数維持、ここは、2両編成でワンマン対応の、737系の出番でしょうか。(苫小牧~東室蘭間の普通で、現状、2724M,2819M<8819M>などで送り込み、返却の737系充当列車が存在する)

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しかしながら、これら、札幌都市圏以外(Kitacaエリア)のJR北海道は、特急列車で持っているという裏返しにもなります。特に、エアポートは乗客が多いためにこうした変更でしょう。

普通列車も、札幌以外は、ダイヤの接続が考慮されていないなどで、特急以外での都市間輸送の役割は殆どありませんし、「乗車券」と別に、「エアポートの指定席料金(区間を問わず840円)」「特急料金」収入も大きい故でしょうかね。





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【画像】川崎重工からの甲種輸送で京都駅、日本海回りで、エアポート733系で最初の編成が輸送も、既に9年前の出来事…。B3101が前位、旭川方となり、2回のスイッチバックですので、東海道線基準で逆向きとなります。

◆現状の車両編成と運用
最近の電車の増備は737系の程度です。2両7編成となります。快速エアポートとしての車両は、置き換え用としても、増備はまだないようですが、721系の更新名目で、733系を増備する計画はあるようです。川崎車両の動きにもなってくるでしょうか?

エアポート編成
733系6両11編成
721系6両12編成(F5001+F1009含むとする)


6両編成で、23編成のエアポート編成が存在します。

運用は、
「エアポートとして13運用(601-613)」
「その他の6両運用として12運用(621-632)」

存在するようです。運用が25に対し、23編成しかありませんから、車両が不足します。

仮に、25運用中、エアポート編成の予備を3として設定の場合、20編成予備3とし、残りの5運用は、3+3として充当させる必要があります。つまり、後者の運用で、別に3両10編成(6両5編成)が必要となります。

ちなみに、共通12運用(621-632)で、6両編成の4号車指定席部分は、自由席として解放となります。「乗り得」での人気もあるようです。


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他にも
「3両共通で22運用(641-662)」
「721系3両F編成限定が11運用(671-681で11運用)」
「731系3両G編成限定6運用(691-696で6運用)」
のようです。

721系F編成は、F5001+F1009を除いて21編成(671-681で11運用)
731系G編成も21編成(691-696で6運用)


721系F編成限定運用は、F1~F14(F2107含む)の、旭川など、初期編成中心の車両でしょうか? もしそうだとすれば、11運用14編成予備3とはなります。

731系G編成限定運用は、一部で、函館線山線(蘭越・らんこし)から直通の、キハ201系と併合した運用が、現在も存在するため、このために、相当の運用が731系限定となっています。現在の963D(731+201併合),3925D(201単独),3958D(キハ201だけで3+3送り込み)に相当する、札幌直通の列車とみられます。

併合の場合は電車、気動車と両方の動免を所持する運転士さんの専用行路のようです。
(1930D,923Dなど一部のDが付く列車は、これとは別の、苗穂から出区する、ローカルの気動車列車送り込み列車となる模様)

731系は21編成存在するため、6運用中で同じく予備3と設定の場合、9編成あれば充分となります。731系残り分が12編成となります。

車両は、731系残り12編成の他に、721系7編成(F3015~F3021)、733系B編成は21編成、735系は2編成、12+7+21+2=計42編成となり、これらは運用の限定がないようですので、3両共通22運用(641-662)で込みとなります。

つまり、予備計20編成と、予備編成が多めに存在しますが、更にここから、上述のように、6両共通運用で3両10編成(6両5運用分)が必要となるため、残る予備は10編成となります。

予備車都合
6両3編成--エアポート予備車として設定する
3両3編成--721系F編成予備
3両3編成--731系G編成予備
3両10編成--その他3両編成予備


◆既に721系の廃車が発生
既に、2023年度で、721系F編成での、廃車解体の車両が発生している模様です。F3016編成がそれのようで、これで即ち、721系7編成(F3015~F3021)は、休車・離脱・廃車候補と考えて良さそうです。

これにより、
その他3両編成予備も、3編成予備という計算になります。3両の予備も合計で9編成もありますから、余裕がある方ではないかといえます。

更に、正確には調べていませんが、ここ数年での、ダイヤ改正での運用減は、北海道でも発生だったのでしょうか? 多少の運用減があったのではと思われます。コロナ前の車両運用がどんな感じかも興味がありますが、情報が無いため比較が出来ません。

また、北広島、エスコンフィールド(プロ野球の試合)での臨時運用で、多めに予備を残すとかなど、実状も分かりませんが、時刻表を見ても「臨時快速」の設定がありますので、その可能性はあります。

721系は、JR西日本世代ですと221系となりますし、西は体質改善工事で、車両の延命となりますが、北海道の721系はそういう動きはありません。

F2107編成など、一部で、位相制御→VVVF化などはありますが、30年以上の車両経年と、酷寒地仕様という特殊な車両もありますし、更に新車で更新見込みとならば、そのまま老朽廃車でしょう。

電化末端、旭川のローカル運用も、既に721系F編成の時代ですし、その旭川周辺も、737系でのワンマン車置き換えは目に見えています。721系は、一定の役割は果たしたと思われます。


今後
▼721系の先は、2000年以降に増備の車両を含めて、長くはないものとみられます。
▼721系6両編成は733系6両の増備で置き換えか?
▼一部は733,735系3両や、737系2両でも置き換えか?



尚、何れも、運用の詳細は、有益な他サイト様の情報と併せてご覧下さい。この記事では引用が出来る範囲のみに留めます。
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【画像】小樽駅で電留線も存在し、昼間に夜間留置の設定もある。

◆過去の「快速エアポート」運用について(当方調べ)
ファイル名で2005となりますが、2004年改正(2004/3/13)だと思います。

これは当時、私自身が、北海道に行ってまで運用調査をしており、この詳細がこのPDF運用表となります。自身でもわざわざ取材という時期もありました。

いつのダイヤ改正かの記載を忘れてしまっていますが、2004/12/11更新で残っていますし、掲載している画像もその時期ですので、2004/3/13改正で間違いないと思います。

6両固定運用として9運用存在し、F5001+F1009を含めて12編成でしたので、予備3となります。これで、予備3は現在も設定ではと思われます。1編成が常に検査入場相当ですと、残り、2編成もあれば充分でしょう。(※当時は721系のみとなります)

ただ当時は、この運用の他に、特急車両での「快速エアポート」が存在でした。

旭川からの特急、札幌で折返しで、新千歳空港に直通だったのですが、特急車両という「乗客の詰め込み」が利かない車両に、特に、旅行者の復路便ラッシュで混雑する、夕方~夜間の札幌発で、多客(大型荷物含む)による混雑は、当時でもありましたので、列車遅延は日常だったようです。

車掌さんがなかなかドアが閉められない苛立ちも、端から見ていて伝わったくらいです。

2016/3/26のダイヤ改正でやっと、3ドア車のみとなりましたが、これも、733系エアポート編成の増備が大きかったわけです。特急列車の直通では無理があったのですが、設定当初の電車車両の少なさ・限定もでしょうか?

721系では、自由席も転換クロスシート、デッキ付きでしたが、733系では、詰め込みが利くロングシート、デッキなしとなり、4号車の指定席のみでシートが異なるという具合になっています。

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当時でも、721系6両で「エアポート」以外の運用も存在でした。江別の普通運用もあったりと、6両固定編成の強みか、普通列車も存在でした。

運用調査は札幌駅中心か、近郊も小樽などの一部だったようで、今みたいに、駅留置番線まで確認する余裕はありませんでした(札幌駅の留置は存在する模様)し、一部は雑誌記事(特に711系)の参考もありました。その上での運用調査も、エアポート以外の運用が、余裕もなく出来ずでしたし、また、そういうことで、エアポートに絞っていました。

車両運用で、駅入出区は、正確な番線も決まっているだろうと思われます。車庫は、札幌市手稲区にある札幌運転所ですが、旭川・苫小牧・室蘭と、電車の交流電化エリアは広いため、細かい所も調べてみると面白いでしょう。

残念ながら、当方でもう一度、北海道に再来訪も、費用と時間が掛かりますし、既に他サイト様の情報も、上述のように存在しますので、その見込みはありませんが、過去にやった実績は、一度でもありますから、「思い」だけはあります。

しかし、現地での、有益な愛好家様の情報に頼る方が、現実的にも、都合が良いかもしれませんね。19年前の当時の私もは、若かったから出来たかもしれません。
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【画像】キハ281系は老朽化で既に廃車
キハ261系置き換えでやや所要時間が長くなった感じも、今後の函館札幌間の輸送、北海道新幹線札幌延伸開業となれば、1時間台と、根本的な改善、大幅な速達化の見込み…。

◆これ以上のエアポート増発はどうか?
そもそも、南千歳~新千歳空港間が単線なのと、新千歳空港駅でのホームと折返しの関係で、毎時上下各6列車が限界でしょうか?

6両編成から7両以上の編成に増大という方法もありますが、どうも、新千歳空港駅ホームが6両限界のようですし、ホームの延長工事と、今後の733系の増備でどうなるか、という所でしょうが、6両のままでしょうか?

新千歳空港駅で、複線化等、大きな改造工事を含めた、ホームの拡張、増があれば、更に列車増発・増結という可能性も考えられますが、投資金額も大きすぎます。

まずは、エアポートの運用自体を「殆どを733系に限定」する方法は、今すぐにでも可能です。721系の転換クロスシートが、デッキもあって詰め込みが利かない訳です。それだけ、乗客が目立つのでしょう。コロナ前比較でも1割増のようですから、このような増発策にも至ったのでしょう。

そして、「北海道新幹線の札幌延伸」は、2031年以降、更には、延期となりそうですが、その後は在来線特急での「空いた枠」が発生することにはなりますが、まだまだ先過ぎます。


◆ダイヤ改正情報解禁前の「先だし」に注目
JRの来春ダイヤ改正解禁は、来月、12月の8日か15日(金曜日)の14時以降だろうと思われます。2024/3/16改正で濃厚でしょう。当方はこのような運用表のサイトを作り、継続運営となっていますので、どうしても、毎年、その内容が気になるわけです。

どこが変わるか、何がなくなるか、詳細は? などと。

それ以前にJRがこの発表となり、マスコミ報道に対する「先だし」「観測気球」となりますかね。

ダイヤ改正の詳細とかは、詰めの作業、労使交渉も合意に至るかも含めて、決まりつつあるとみられます。情報解禁で一斉に内容が判明、3ヶ月後の新ダイヤの車両運用、乗務員のシフトも、既に決まっているだろうと思われます。

今後の「先だし」新聞記事にも注目です。楽しみではあります。


当方的に気になる2024年JRダイヤ改正
▼現在、運用表を掲載している奈良車、森ノ宮車の車両運用見直し・変更等(201系の置き換え有無も含む)
▼同、東海運用の見直し・変更等
▼北陸新幹線敦賀延伸による在来線特急運用の変化
▼それらによる、一連の車両の動き