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【画像】近鉄大阪線の10両快速急行
2024/3/16ダイヤ変更で、快速急行10両運転廃止、最大8両化減車へ

2024-1-16 18時掲載開始

◆京都線での日中急行増発など
◆奈良線で始発の繰り上げ
◆大阪線での10両快急の廃止
◆旧天王寺管内も運用変更発生か
◆名古屋管内は限定的?
◆さて、どうしようか

「油断していた近鉄のダイヤ変更」と書きましたが、正直、そんなところです。情報は噂でも伝わらず、JRのダイヤ改正、先日の名鉄だけと、すっかり思い込んでいたためです。こちらとなります。

前回のダイヤ改正は、2022/12/17となりましたが、今回は、阪神線内のダイヤ改正はない模様で、近鉄線内のみとなるようです。「けいはんな線」を除く近鉄全線となります。京都市交烏丸線も、今の所プレスがないため、「そのまま」でしょうか?

JTB私鉄時刻表 関西 東海2024
JTBパブリッシング
2024-03-18

JTB私鉄時刻表 関西 東海2024 [ JTB時刻表 編集部 ]
JTB私鉄時刻表 関西 東海2024 [ JTB時刻表 編集部 ]

JTB時刻表の3/16再出版、ダイヤ変更が多く、タイミングとしてはgood。


◆京都線での日中急行増発など
京都線は、現在、大和西大寺行き・始発が多く存在しますが、日中、1時間に3→4列車増に加え、奈良-橿原と交互で運転となるようです。ラッシュ時や、新田辺での普通の乗り換え等は、狛田・山田川駅が依然と4両限界駅であるため、そのままでしょうか。

15分毎ではなく、10,20分毎と、時刻の変則的なパターンは、普通列車が1時間に3列車のままの関係でしょう。


◆奈良線で始発の繰り上げ
「始発の繰り上げ」は、「早く大阪に行きたい」などで、実は、個人的な要望として、近鉄にも上げていたことがありますが、これが実現となるようです。

区間準急として、大和西大寺5:00発→大阪難波5:41着となり、大阪到着が16分も繰り上げとなります。JR大和路線並の、早起きな始発列車設定となるのは、個人的には歓迎です。早起きで最遠、旅行の予定もしやすくなるでしょう。

阪神線内でのダイヤ変更がない模様ですので、奈良線内は、大きなスジの変更はなさそうな気配もします。土休日の8両快急もそのままとみられますが、阪神車両の運用では、近鉄線内では、多少、変更の可能性があるかもしれません。


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◆大阪線での10両快急の廃止
1998/3月ダイヤ変更での、青山町留置線完成までは、五位堂から回送で車両の送り込みがあったり、名張車庫もほぼ満杯、朝の名張の連結解放などで、10両快急・区快の運転も、当時は輸送量のピークでしたので、大混雑でした。大和八木駅でも、足の踏み場がない位でした。

ですので、所要編成、運用が増える一方での、青山町留置線となります。京都線での宮津車庫に続く、比較的大型の設備投資となります。

これが年々輸送量が減少し、現在、どうも、榛原でも、朝の上り快急で座れてしまう位となってしまいましたが、遂にと言いますか、10両快急が廃止となり、最大8両で運転となります。

バブル期は、名張での住宅建設ラッシュもありましたが、住宅ローンを支払う「お父さん」が定年を迎え、子供孫世代も…でしょうか?

ラッシュピークの充当車両が減ることになりますから、運用減が確実です。現在は、268両の最大充当両数(※当方独自計算による)ですが、更に減るでしょう。一方で、朝の上り準急を高安始発にすることで、8両の準急が増加という動きもあります。

高安8両準急の始発は、大阪府内での輸送も、空車による着席サービス増加にもなります。短時間の乗車でも違うでしょう。これにより、連結解放を少なくするのも、でしょうか?

特急停車駅以外での10両ホームは、撤去、立ち入り不可となる可能性が予想出来ます。10両対応駅は、特急停車駅では、榊原温泉口~鳥羽間も含めて、全部の他、八尾、河内山本、高安、五位堂、桜井、室生口大野、赤目口、美旗と、青山町になります。

鳥羽まで10両対応なのは、阪伊特急で10両運転があったためです。伊賀神戸や榊原温泉口もその名残のようです。

車両の動きとしては、大阪線の車両運用では、使い勝手がよくない(3+3の6両固定となってしまうため、運用でも限定があった)、一部の高安所属3両編成は、単独でも運行が可能な名古屋管内へ転出、また、老朽車も、廃車となる可能性があります。

来年度から、2008年以来16年ぶりに、通勤新車の再開とみられる新型車両は、奈良線系統からとなりますので、「新車での置き換えがない廃車」となりそうです。

14-11-11-539110両快急は、これで奈良線の平日・土休日朝で運転されるのみとなります。

左画像、夜間で存在した、名張→青山町での5391列車(10両普通)も、消滅でしょう。

平日・土休日、これも消えますが、終車近くですので、現地ホテル泊か、車来訪になります。トヨタのシェアレンタカーは名張でもあるようですし、コインパーキングも充実しています。

名張市夏見浅尾23にあったコミックバスターは、既に潰れて、現在は更地です。

特急の10両運転で、大阪線では設定がありませんが、繁忙期対応で残すかどうかも注目です。
(但し、この正月でも、阪伊特急での10両運転は無かった模様です。ちなみに、平日奈良線の3616列車のみ10両特急で運転です。)

しかし、よくここまで、10両快急をガマンした感じも受け取れます。2021/7月ダイヤ変更で消えそうな感じだった10両快急も、コロナ期でも残ってましたから。


◆旧天王寺管内も運用変更発生か
南大阪線でも動きとなり、平日夜間で編成増強となりますが、他にも、大幅な運用変更が発生ではとみられます。古市・橿原神宮前での連結解放も相変わらすでしょう。


◆名古屋管内は限定的?
一方、名古屋管内は鈴鹿線、特急の程度のようです。管内での運用変更は確実でしょうが、いずれにしても詳細が気になります。JRとの運賃差、近鉄の運賃値上げによる影響も、ダイヤでどうなるかも気になります。

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【画像】2024/3/16以降は、JRからになります。
調査費用等で、18きっぷシーズン内での東海運用が先、その次が大和路線・環状線となります。
特に東海運用は、安定的に、アクセス数を現在も、多く頂戴しまして、誠に、ありがとうございます。「後押し」「力」にもなっています。


◆さて、どうしようか
3/16のダイヤ変更、JRだけではなく、近鉄も対象となり、作業量が倍以上となってしまいました。近鉄の追加となりましたが、当方としては、「先にJR」の方向で、既に準備となっていましたので、JRが一段落後の近鉄となりそうです。

JRは、奈良車・森ノ宮車、東海運用の継続で、神領車・大垣車となります。幸いにも、アクセス数が安定して多くあるのが、当方としても「後押し」なのは確かで、先に、18きっぷシーズン内で、東海から着手となりますが、これらは、今回も確実に行いたいと思います。

また、近鉄も、特急を除く名古屋管内の対象外は現在もですが、旧天王寺管内(南大阪線)も、そのまま継続か、範囲外にするかの検討となっています。調査範囲が多いのと、正直、南大阪線の利用機会が、1年に数日程度と、極端に少ないためもあります。
(正直、公用でもまま利用する東海管内と比べても少ない…、PL花火がないことによる「後回し」感もありますかね…)

現在の2022/12/17変更ダイヤでも、運用表掲載まで1年近く掛かってしまいましたが、そうした「課題」「遅さ」の解消は、常々考えておりました。近鉄に関しては、年々、充分な運用調査は、明らかに出来ていませんでしたし、時間だけ要しておりました。

近鉄は、まずは「旧上本町管内」である、大阪線と奈良線系統に、特急となります。これらだけは「何とかしたい」というのが、現在の気持ちです。

勿論、「やる気、体力、軍資金」等で余裕があれば、という所です。


尚、「目先の課題」である「南海高野線」は、前記事からダイヤの打ち込みが進捗し、準備作業は、ほぼ、一段落となりました。運用変更が意外とありまして、やはり、単なる「修正」ではないボリュームです。

何れも、鋭意努力をさせて頂きます。いつもながら、よろしくお願いします。



鉄道ダイヤ情報 2024年3月号
交通新聞社
2024-01-19