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【画像】HPから

2019-9-1掲載開始
新型名阪特急「ひのとり」 2020年3月14日(土)デビュー!
https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/sinmeihan.pdf

近鉄特急の新型「ひのとり」が、2020/3/14から運行開始となり、8/30の初プレスとなりました。この「ひのとり」の名称は、商標登録などで、去年の12月の時点で、ネット上では既に判明しておりましたが、新型アーバンの名称となったことになります。

当初は、京都-吉野間のフリーゲージの愛称ではないかと思っておりました。「ひのとり」←→「飛鳥」としても読むことが出来るからです。

この正式な発表で、新型名阪特急の名称ですが、アーバンライナーという名称は、既に一般乗客にも定着しており、上手く移行できるかどうかは、お手並み拝見でしょうか。

しかし、奇抜な車両です。ただ、私個人的として、ブレーキのBP管の廃止、完全な電気指令式ブレーキをそろそろ望みたい所です。しまかぜも、シリーズ車とは異なり、SAP管は廃止も、BP管が残り、非常ブレーキ投入時に「パシュ」と大きな空気音がします。

そろそろ、今後の通勤車同様、余計なコストやメンテナンスは削減、と個人的には思いますが、どうなるんでしょうか。このような複雑なブレーキシステムは、全国探せど近鉄だけではないかという、珍しいシステムなのも気かがりです。

8両化対応や富吉の検査設備の関係か、中間運転台もあるようですね。

▼運行時刻や区間も発表
まず、大阪難波-名古屋間と、奈良線となり、入出庫運用の絡みで、最初から奈良線の阪奈特急充当が見込まれることになります。

続いて、運行時刻
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このように発表ですが、現状の運用を踏まえてまとめてみると…

平日
(A)東花園-回-616-008-061-014-(富吉)-069-東花園(高安)
(B)東花園-回-010-063-016-(富吉)-070-8217-回-東花園(大和西大寺)
(C)富吉-回-057-回-東花園-回-013-067-020-回-富吉----代走運用か

土休日
(A)東花園(高安)-回-008-回-富吉-回-0766-019-富吉
(B)大和西大寺-回-816-009-062-015-068-2017-東花園(大和西大寺)
(C)富吉-回-0758-011-064-0716-069-回-東花園

まず、考えられるはこの程度でしょうか。

この色は、ひのとり化で半端となる運用のため、最終的にはひのとりで運行か【平日のみ】
★高安-0106-060-0112-068-5017-高安
★高安-0107-0160-東花園-017-富吉
(★高安-007-富吉-0170-2317-東花園)


ただ、推測も、現状の運用から大幅な変更となっており、他の近鉄特急の運用も大幅な変更となるのは確実でしょう。奈良線の「ひのとり」は、赤字の平日616,8217、土休日2017列車と推測しましたが、変わる場合があります。

青字は、アーバンライナーNextの現状運用となりますが、6編成3運用3編成と予備なしのため、平日の特定日で、代走運用も見込まれます。


▼ダイヤ変更は2020/3/14か
恐らく、同時にダイヤ変更でしょう。ひのとり置き換えで、1年限りのダイヤとみられます。阪神側で芦屋を除く停車駅で、ホームの8両化となっており、土休日快急の8両化も見込まれます。

これにより、阪神側と同時にダイヤ変更・改正は確実でしょう。日中の快急運用は9運用は必要とみられ、近鉄5、阪神4運用でしょうか。阪神1000系も6+2両の運転が恒常的になりそうですが、平日10両との絡みに、新開地始発の快急、石屋川入庫等で、多少の土休日ダイヤでの10両運転・尼崎連解は残るでしょうか


▼アーバンライナーNextの車両更新も?
続いて、2003年に登場した、アーバンライナーNextの車両更新の有無も気になります。16年経過しますが、特急車としての更新で、次期としては適当ではないかと思われます。

現状、Plusの21000系は登場から15年で更新なため、まず濃厚でしょう。Plus自体もその更新から15年、登場から30年のため、2回目の更新有無も気になります。

22000系の更新や、その他特急車の2回目の更新が一段落しような気配ですので、可能性が考えられます。

ひのとり登場で3編成のアーバンライナー編成が捻出となり、1編成程度の更新を順番に来年度以降、向こう3年間、でしょうか。


▼余剰アーバンは名阪乙・名伊系統充当か
ひのとりは6両11編成、8両用中間2両3編成の72両登場となります。現状、スナック12200系は、4両17編成、2両3編成、計74両となりますので、ひのとり80000系→アーバン21000,21020系→スナック12200系と、まるまる置き換えなのは確実でしょう。

で、余剰アーバンは、主要駅停車の名阪乙系統と、名伊系統に充当ではないかとみられます。考えられるのは、DX車の位置です。21600型は、1号車の位置、名古屋時点で、難波・伊勢方面に向かって、名古屋駅の改札口に近い最後部車両となります。これは、伊勢志摩ライナーでも同じく1号車です。

続いて、伊勢志摩方面の場合、伊勢志摩ライナーで、名古屋行は1号車最前部、難波行は6号車になりますが最前部となります。これは、伊勢志摩ライナーでは、伊勢志摩方面の向きを基本に、難波・名古屋と枝分かれですが、アーバンライナーは、名古屋方面の向きを基本に、難波・伊勢志摩方面と枝分かれとなるため、向きが異なります。

但し、伊勢志摩方面となれば、伊勢志摩ライナー、アーバンライナーと、名古屋方面が最前部車両なのは同じです。ところが、阪伊系統にアーバンライナーが充当の場合、DX車の位置が、名古屋方面・難波方面と逆になってしまいます。

現状の向き、及び、富吉所属(または明星転属、名古屋線基本)のままだと、「余剰アーバンは名阪乙・名伊系統充当」ではないかと思われます。阪伊系統充当は限定的な感じでしょうか。

また、現状運用から踏まえると…
(括弧内は赤字名阪乙での両数)【平日のみで考える】
★富吉-0156-0109-富吉-1513-1712-0169-/-2217-5216-5317-大和西大寺(2+4)
★大和西大寺-3716-0108-1213-1412()-0168-2103-明星大阪(4+4)
★明星大阪-704-高安(4+4)

★明星-614-0158-0111-1413-1612-7813-賢島(4+4)
★賢島-6614-813-1012-0163-0116-2015-明星(4→V4送込+4)
★明星-8814-913-1112-0164-0117-9213-明星(2+4)
★白塚-8912-1013-1212-0165-0118-2213-明星(V4+4)
★明星-612-713-912-0161-0114-7815-8014-富吉(2+4)

★明星-6714-0162-0115-1813-2012-富吉(2+4)
★明星-8614-0159-東花園-0121-富吉(V4返却/2+4)

ざっと10運用ですが、こんな所でしょうか。一応の「名阪乙」系統がすべてアーバンライナー充当でも可能ではあります。これに絡めて、名伊系統の運行がメインではと推測が出来ます。
4両13編成、2両5編成、計62両に、ビスタ4両2編成8両、計70両となります。

JTB時刻表2019年9月号
ジェイティビィパブリッシング
2019-08-24

▼ビスタカーの名伊運用消滅?
推測から、なんとなく、名伊系統のビスタカー運用消滅も臭わせます。これは、アーバンライナーの転用で、6両固定編成が13編成と増えるため、車両運用上ではスッキリとしたものになり、連結解放も少なくなります。

それに、現状名伊系統のビスタカーは、0116で送込,0159で返却、5編成の名伊運用となる形で、所属の西大寺から車両の取替となるのと、上述によりスナックが廃車となる場合、京都・橿原線系統での4両編成が不足気味となります。

その代替で、ビスタカーは京都・橿原線系統を中心に、大阪方面と阪伊運用を重点的に充当か…。

スナックは、富吉所属(4両4編成、2両1編成)、明星所属(主に名古屋運用4両5編成、大阪運用4両8編成2両3編成)の置き換えとなりますが、アーバンはひのとりの富吉配置で、そのままか、明星転属でしょう。

ひょっとすると、7編成程度富吉、6編成程度明星にし、一般車も車両転配でしょうか。

まあいずれにしても、色々考えてもキリがありません。
大幅な車両の所属替え、運用変更が今後見込まれますね。今後に注目です。



★ポイント
ひのとり新製→アーバン転属・更新→スナック(12200系)廃車・及び一般特急の転配
大幅な運用変更が見込まれるが、車両運用としては固定編成化で、運用上も固定とみられ、スッキリはする
(スナックと他車種の連結も減る)
また、結果的にはDX車が増える+客室での喫煙も廃止となり、サービスの向上にもなる。