【画像】近鉄8A系
2024-6-1 9時掲載開始
5/31未明、近鉄8A系が、大阪府東大阪市の徳庵駅近くにある「近畿車輌」から、八尾市の高安車庫へと陸送されたようです。陸送については、当方自身では確認していませんが、各種報道などの記事で、仕様が明らかになっているようです。
先頭車前面部分(こちら)
まず、運転台ですが、運転士側・車掌側の前面窓が小さくなっており、運転台自体が「高運転台」のような感じです。シリーズ21(以下、シリーズ車)よりも、少し高くなっているのは確実です。
連結時の貫通路は、シリーズでは、通路が車掌側に寄っていたのが、ストレートに中央部分となっています。連結時の通路も、運転士側・車掌側で完全閉鎖出来るような感じの模様です。
車掌側の窓で、上部に、小さいアンテナのようなものが設置されています。列車無線は、アナログでスプリアス対応がされているため、デジタル機器の可能性は薄い感じもしますが、気になりますね。
客室側からの「前面展望」は、貫通路部分だけで、左右両側は壁となり、これは、機器類の増加でやむを得ずでしょうか。夜間やトンネル走行時の「バックカーテン」も、貫通路部分でも対応ではとみられます。
床下機器(こちら)
東洋電機製造のプレートが確認出来ます。ク8A101に搭載でしたので、SIV(補助電源)でしょう。
VVVF(制御装置)はこの画像のように、三菱製のような感じです。近鉄80000系「ひのとり」の、HV01~HV04,HV51~HV53のVVVFと似た感じがします。増備車で、今後、日立製の機器も採用されるのかも注目でしょう。
当方が予想をしていた0.5Mシステムではなく、1Mシステムの模様で、大阪京都方から「モ8A401-サ8A301-モ8A201-ク8A101(奈良橿原方)」という組成ではとみられます。5/31は、奈良橿原方2両分の陸送だった模様です。
また、こちらの画像では、ブレーキ管が分かる画像となっており、「SAP/MP/BP」と3つの管でしたので、シリーズ車同様の、電気指令式空気ブレーキながら、従来車との連結も、空気指令で残した形となります。
やはり、車両運用上でも必要なのか、HL車(7000系など)、KL車(3200系など)、ひのとりみたいに、完全な電気指令式空気ブレーキとはならなかった模様です。シリーズと同じく、空気指令系統は、機器で読み替え対応となるようです。
【画像】シリーズ21での空気管「SAP/MP/BP」
BP管により、非常制動、駅折返し時、ATS動作時の「爆発音」と、「SAP」管によるブレーキ排気音は健在に。
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空調
分散型の空調機器が殆どとみられる近鉄車両で、集中型の空調が搭載でした。1両に1台のみとなりますが、その分、容量も大きくなりますので、大型となります。また、換気用の装置も別にある感じです。
X(ツイッター)では、三菱製ではと書きましたが、そうではなく、下記の動画では、どうも、ファン・スリット(切れ目)の形状などから、日立製のような感じが窺えます。
但し、「三菱製では?」というご意見もあります。明るい時間帯での画像で、今後、判断したい思います。(2024/6/4加筆)
その他
この画像では分かりやすいですが、車掌スイッチ(扉開閉のスイッチ)の形状も、シリーズ車と同じのようです。「ひのとり」で採用された、開閉共に1つのレバー式ではなく、開閉上下の、今まで通りのボタンですね、
行先表示のLEDも大型化となっており、利用者としては、すぐにでも分かりやすい感じです。
上記動画は、尺の長いテレビ大阪の場合ですが、事前にマスコミにも、陸送日の公表で取材対応となっていた模様です。
これは、シリーズ車、最初の車両の陸送時は、陸送自体が撮影禁止だったように記憶もしますので、正反対の対応となります。2008年以降、長年、増備を含めた新型通勤車両が登場しなかったこともあり、近鉄としても、「より宣伝・報道」をして欲しい感じだったのが窺えます。
今後、編成で車両が揃い、準備が出来次第、車庫内での報道公開もされるだろうと思われます。この時に、車内や乗務員室など、より、詳細の様子や仕様も分かってくるだろうと思われます。