22-07-02-7326
【画像】正雀で入換の7326+8304、アルナ車両での改造工事も完了し、現在は姿が変わっている。

2024-8-17 5時掲載開始(予約投稿)

阪急での「2024年度移動等円滑化取組計画書」が公表されました。

やはり、中津駅の課題は会社側でも認識となっています。

過去にも書き、これらは、当方の推測ですが、神戸線で、武庫川新駅を作る代わりに、神戸線側を全列車で中津通過(これにより、昼間の普通で大阪梅田-西宮北口間で、特急に逃げ切れるダイヤの維持)でホームの撤去、その、既存のホームスペースを生かして、線路も移設、宝塚線中津駅ホームで拡張、その分で、エレベーター・可動式ホーム柵の設置しか、根本的な解決方法もありません。

ただ、何れも、どうするかはまだ決まっていないのか、具体的な内容までは公表されていませんね。

全駅バリアフリーは、京都線の淡路立体で高架化が決まっている駅以外では、中津次第ともいえそうで、線路移設も予想される、大がかりな工事と、大きな予算になるだろうと思います。阪急会社側のやる気と、予算次第でしょう。

可動式ホーム柵は、西宮北口、桂、蛍池となり、既に基礎工事も始まっております。今の所、基準で必要な「取り急ぎ」駅での整備が優先となります。阪神国道などは、センサーによる固定柵となり、ワンマン線区でのコストダウン対策となります。

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2024-03-18



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さて、やはり気になる車両ですが…

▼宝塚線に2000系1編成
京都線2300系に続く新造車となり、新製配置も宝塚線と明確にありますから、久しぶりの初編成配置となります。

8000系の8000編成は1989年、現在は神戸線配置ですが、元々、宝塚線で新製配置でした。阪急のVVVF導入は、昭和の終わり・平成の初め頃と、他社比較で早い時期でした。

8000編成は、川西能勢口駅の、能勢電側の高架化完成と、日生エクスプレスの運転開始により、1997/9/19で、神戸線配置の8006とトレード、宝塚方の転換クロスシート車4編成で、宝塚線の配置とさせた訳です。当時は乗客も多い時代ですから、長く乗る、定期券利用客向けのサービスも、現在は、阪急線内で詰め込みが利くロングシート車が殆どです。

8040~42を含めば、27~28年ぶり、これを除くと、初編成の配置は35~36年ぶりとなります。宝塚線は、8両編成の抵抗制御車が12編成と、まだまだ多いため、省エネルギーによる動力費等の削減、そして、沿線のイメージアップには、大いに貢献することでしょう。

能勢電乗り入れも、運用やダイヤの関係で制約がないよう、最初から対応はさせると思います。


▼京都線に2300系3編成
既に2300編成は配置のため、2301,2302となりそうです。今年度残りは、2運用分のPRiVACE追加とみられそうです。2300編成は、桂で予備車相当増加分としても、追加で増備の2編成分については、3300系置き換え分相当にもなるでしょうか?

一方、9300系で、9300編成がロングシート化、機器更新入場となった模様で、9300系の初期車、9301,9302も、来年度も含めて、その改造が濃厚となってきました。今まで、過酷な特急運用で、溜まりに溜まった走行キロですが、手が加えられ、変化となりそうです。

「座席指定車両6両」は、既に運行開始の、9300系でのPRiVACE組込車となります。
24-07-15-2300
【画像】今年度、2編成が追加となる2300系


▼改良工事
神戸線8000系1編成……8035+7023とみられますが、これに含むのか、それとも、6月に出場した8003編成のことなのか、曖昧な記述もありますが、実際の動きは、8003→現在、8035+7023の工事着手となってます。

京都線7300系と8300系1編成……7326+8304編成とみられます。既に工事は終了し、出場した模様です。今後、試運転で最終確認という動きとなるものとみられます。

7000系、7300系~8000系、8300系の新造車で、これら、改良工事が出来ていない車両は、下記の通りとなります。
(チョッパ車で更新は除く、尚、独断と偏見による「まとめ」ですので、移動等円滑化取組で「基準外」な場合もあります)


神戸線
8031,8032,8033……何れも2両物となり、10両増結で2編成、8032+7003として8両1編成となります。7003は初期の更新車となります。
8001,8002……VVVFの機器更新のみとなり、車両のリニューアルは未施工となっています。8002は神戸方で転換クロスシート車で、神戸線唯一で残っています。
8020……8両編成で唯一、新製時のVVVF車として残しています。リニューアルもまだです。

今後、10両運用を廃止かは分かりませんが、西宮北口の可動式ホーム柵が8両分のみという感じもあり、気になる所ですが、混雑率が関西でも多い路線ながら、今後、こうした減車などを想定故に、先に機器更新は済ませるなどで、色々と後回しなのでしょうか?


7005……2両もので初期更新もまだですが、特殊用途として除外します。
7030+7090……更新自体もまだですが、この7月の出場で、化粧板の取替はされ、車内案内用のLCDも設置という状況です。車齢を考えても、この「見た目」な更新の程度で充分でしょう。
7034+7035……正雀で工事の模様です。ワンマン化という情報もあります。
これらを除いた場合で、神戸線7000系でのリニューアルは、7023で完了となります。


宝塚線
7024……8040+8041と組む4両ですが、今の所動きがありません。未更新車にもなりますが、とりあえず、宝塚線で2+2+4両の運行となっています。
8005……こちらも先に機器更新となり、リニューアルは未施工で出場でした。従って、宝塚方の転換クロスシートが、宝塚線唯一残っています。
8004……機器更新とリニューアルは完了も、「車内LCDは準備工事」は確定でした。(2023年では改良工事施工記述も、2023年報告書では記載がないため、半導体不足によるLCD未設置の影響、基準外となった模様?です。)

7032+7033……増結運用廃止で運行もなく、2023/4~休車となっています。しばらくは改造待ちでしょうか?

8030+8034……こちらも増結運用廃止ですが、2+2として、とりあえずは箕面線で運行中です。
7031……7031+7596-7616-7151と箕面線で運行中、未更新車にもなります。

特に、2両物を多く残すため、2000系の新造に、箕面線絡みも含めて、今後で一番気になる路線といえます。


京都線
8302.8303,8330+8310,8315……4編成は、先にVVVFの機器更新のみとなり、車両のリニューアルは未施工となっています。
8331+8312,8332+8313,8333+8314……3編成は、機器更新、未更新車となります。VVVFのGTO素子車も、既にこの程度の数になっています。

7323+7321……未更新車も、一部の車両で化粧板は取り換えられています。(2+6両)
7300……未更新車、7851のみ、2007年以来、長期の休車から冬眠明けにより、化粧板は全て取替となります。増結車だった2両3編成も、このような形で、2022/12/17ダイヤ改正以来、久々に復活、7両運用の充当となっています。(2+2+3両)
これらは、京都方先頭車のトレードと、また、検査出場も同時期になり、ここ最近での大きな変化と特徴でした。


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改造工期の関係か、一部編成・車両で中途半端な内容があるも、意外にリニューアル工事などが、進捗していることも分かりますね。今後の動きに注目でしょう。

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鉄道ダイヤ情報 2024年10月号
交通新聞社
2024-08-21