24-10-01-P2M4-2
【画像】本州と四国を結ぶ「快速マリンライナー」
高速道部分は以前債務を残すも、鉄道部分は盛況のため、瀬戸大橋建設の債務は、鉄道部分では既に返済が完了しています。

2024-11-10 18時掲載開始


11/10に、瀬戸大橋線、児島-宇多津・坂出間にあります、下津井瀬戸大橋の橋梁上で、高松発岡山行の快速マリンライナー10号が、何らかの原因による架線切断によって、パンタグラフの破損という事故が発生、11/10 15時現在も、運転再開となっていないようです。

架線切断事故があったマリンライナー10号は、ネット上の情報によれば、223系と5000系、P2+P5+M2編成で充当され、時刻表を見ても、7両で運転される列車となります。8号と10号は7両で運転される列車となりまして、平日では、9/30に確認した時、特に10号で、岡山到着前でも大混雑となる位の乗客でした。

たまたま日曜日もあり、10号の乗客は約150人と少なかったようですが、平日ですと、もっと大変な事象になっていたと思います。この7両で、パンタグラフの破損があり、3基全部で破損となったようです。

救援列車の手配も時間が掛かり、約6時間後の正午過ぎに、下り線から別の車両が到着、乗客を児島まで輸送したようです。乗客の皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。

詳しくは、Xのポスト、ツイログもご覧下さい。

上り線の架線が復旧しても、自力で運転再開が出来ません。予備パンタもありませんし、他の動力を使って、まずは児島駅か、宇多津駅方面などに収容させて、架線復旧後に運転再開(11/10の夜間?)でしょうか?【報道では、児島駅に収容させる模様です】


鉄道ダイヤ情報 2024年 12月号 [雑誌]
鉄道ダイヤ情報編集部
交通新聞社
2024-10-21

24-10-01-P2M4
【画像】マリンライナーは、基本的に、岡山方2両が西日本車岡山車、高松方3両が、四国車高松車となります。

マリンライナーの車両は、JR西日本とJR四国の車両がそれぞれ存在します。児島を境に、JRの会社が変わるためです。

西日本
223系5000代、2両、P1~P7編成

四国
5000系、3両、M1~M6編成

通常は、西日本2両+四国3両の5両編成で運行され、昼間の30分に1列車は、5運用で、岡山-高松間の折返し運転となりますが、夜間の69号は3両のみ、早朝夜間の1,3,71,73,2号は2両編成だけで運転となっています。下りで2両が多いのは、車両運用上、朝の上りで7両2列車分の車両となるからです。

この、8,10両は7両で運転となります。冒頭のように、高松から岡山に行く通勤通学の乗客で、朝ラッシュ時のピーク時間帯として、混雑するからです。

まず、西日本岡山車P編成の朝ラッシュ時間帯の運用は、下記のような車両運用ではないかと思われます。


「2(単独)-3(単独)-●-10(7-6号車)-岡山▲-73(単独)」
「●-10(5-4号車)-▲-11~68-75
6-7-14~67
4-5-12~70
1(単独)-●-8(7-6号車)-▲●-13-20~63
8(5-4号車)-▲-9-16~66-▲-71(単独)
「予備」



2両編成を有効に使って7,5,2両と、列車によって異なる両数で、輸送量の調整ということになります。10号の7-6号車と、73号は、日中は、岡山駅近くの車庫・岡山支所で検査となる運用とみられます。これによって、他の5運用で、昼間から夜間に掛けて、折り返すということになりますから、予備車がない場合でも、10号と73号の間で検査間合いがあります。

「6運用7編成1予備」となりますが、11/3での網干総合車両公開では、P3編成が検査入場だったようです。つまり、最近の状況では、予備車がなかった模様です。11/10までに出場した情報もありませんから、現在も網干で検査中でしょう。

過去、何らかの事故等影響で車両不足に陥った場合、213系による代走運転がありました。当時の運用は現在と異なりますが、運用変更の上で、対応ではないかとみられます。今回も可能性があるでしょう。

今回、予備車の離脱に加え、瀬戸大橋上で対応上した2両2編成は、少なくとも明日、11/11(月)の運転には間に合わないでしょう。パンタグラフの交換作業は、車庫で行う必要があります。部品の取り寄せや予備品の調達もあります。パンタグラフ交換で済めば問題なさそうですが、架線断線等により、電気系統、制御装置でダメージもあれば、修理は長期化の可能性にもなります。



一方、四国車高松車のM編成も、5運用6編成1予備と、岡山車同様に、予備車が限られていますが、こちらは、検査入場の車両はないようです。「マリンライナー10号」充当による、M2編成の修理も、何とか、1編成ある予備車の運行で対応は出来ますし、M1編成は、高松方で連結が可能なため、3+3両も、場合によっては可能です。

しかし、上述のように、岡山車で2両3編成も離脱となりますから、日中で動かす5運用分でさえも、1編成分で2両の車両がありません。


ちなみに四国車高松車の運用は、下記とみられます。
「4~70」
「13~63」
「8(3-1号車)-▲-9~66-▲-69」
「10(3-1号車)-▲-11~68-75」
「6~67」

「予備」

高松車は検査入場の車両がない模様ですので、パンタグラフの破損車を予備車としてもフル稼働は可能です。これにより、岡山車2両7編成中、3編成の離脱で、残り4編成分となります。

まず考えられるのは、四国車同士で、3+3両での代走、もう一つは、取り急ぎ、網干車から、車両を借りることです。

岡山でも運転可能な223系6両編成の場合、現状運用は「23運用26編成予備3」の模様です。

編成
225系--L1~L14
223系--J1-J12
合計26編成

まずは、223系で予備1編成を借りて、特定の1運用で代走でしょうか?

岡山車でも213系の場合は、代走は可能なようですから、今後の動きに注目ですし、どのような変運用、減車、運休、代走、223系網干車借用の有無かは分かりませんが、現状の網干車223系6両でも、予備車はありますから、8,4両と併せて、何らかの動きはあるでしょうか?

こういう時のために、岡山車で223系、高松車で5000系の車両に、予備車で余裕が欲しい所ですが、2003年登場以降から予備1編成のままです。