20-09-171
深夜帯ダイヤ見直しの実施について
~メンテナンス部門の働き方の改善に向けて~ 

2020-9-17 15時掲載開始

兼ねてから、以前より言われておりました「JR西日本の終電繰り上げ」ですが、詳細が本日14時情報解禁で、公開、判明となりました。具体的な内容は中身をご覧いただくとして、主な内容は…

▼のぞみ265号(京都23:31-新大阪23:45)の新幹線最終に接続する
▼京都滋賀方面で、野洲・近江今津・園部と、奈良、大阪時点で新三田・四条畷・王寺・鳳・西明石方面に接続、除くJR難波

ということになり、篠原-米原、大久保-姫路、忍ヶ丘-松井山手、法隆寺-郡山と、JR難波は不接続化のようです。ですので、のぞみ265号よりも前の列車で帰宅する必要があります。

姫路は、のぞみ115号姫路行もありますから、東京を30分早く出ればいい訳です。

具体的な来春ダイヤ改正日は、やはり12月中頃の金曜日、 例年の状況から、12/11頃とみられますが、このプレスでは結構な詳細時刻がありまして、17ページもありますから、実は、半年前の時点で、具体的なダイヤの詳細から運用が決まっている感じもしますね。

全体的に1~最大30分前後の繰り上げとなります。合計48列車の削減で、保線や施設部門の負担が減る、その効果が大きいようです。

大阪駅時点で、高槻最終が0:31→0:10となり、阪急京都線の高槻市最終普通と同じ時刻になります。宝塚最終が0:28→0:04の西明石最終となります。尼崎で乗換て最終宝塚線方面、この列車は、伝統的に回送で北伊丹入区となりますが、最終が宝塚止ではなく、新三田止となります。元々の同じ時間帯でも新三田行で運行ですから、そういうことでしょう。

一方、北伊丹入庫が0:12宝塚止となり、現在よりも45分程の繰り上げとなる見込みで、乗務員もそれだけ仮眠時間が増えることになります。1:15→0:30頃入区見込みとなりそうです。宝塚線上りでは、大幅な時間の繰り上げとなりそうです。

大阪駅では0:33発の京橋行が遅かったわけですが、0:15に繰り上がり、以降、0:34のサンライズだけとなります。サンライズも繰り上がるかは不明ですが、もし15分程度繰り上がれば、相乗効果となります。

但し、西明石発最終大阪行で、大阪0:46が最終となりますから、サンライズの繰り上げは、他社の相まってそのままでしょう。0:54,1:11着がなくなりますから、1時までには大阪駅のシャッターが閉まることになります。大阪0:46が最終は、姫路23:17の西明石最終で、以遠の接続がなくなりました。大阪方面と、明石以東は、22:56発の新快速(最終京都)で帰れとなります。

京橋駅時点は、0:42四条畷行があり、京阪最終よりも遅くありましたが、0:15に繰り上がり、後は放出止まり、0:29で終了に。

天王寺駅時点は、大和路線は1列車繰り上がる感じとなり、1時台到着がなくなります。終電に関しては近鉄奈良線と似た具合となりますが、王寺最終がそれでもまだ残ります。加茂最終快速も奈良行となり、1列車繰り上がることになります。

阪和線も同様ですが、和歌山最終は現状維持のようです。このため、御坊最終もそのままか、少しの繰り上げでしょうか?

JRが半年前から詳細時刻表となりますから、私鉄、地下鉄の協議、ダイヤ変更有無もこれからでしょうか。


琵琶湖線の下りの記載がありませんが、現在は米原23:03発923Mで、大阪までとなります。大阪までの接続ならば、1列車程度は早くなります。但し、名古屋方面の最終接続は、現在でも921M(米原22:42)の2349F(名古屋21:30発)となります。
米原での新幹線接続も、ひかり663号(22:32着)となりますから、京都までの最終短縮(もしくは高槻)か、廃止か、どちらかでしょうか。個人的には思い切って削減の可能性も考えられます。
19-07-26-01
【画像】終電繰り上げで、ダイヤ乱れ時でもカバー出来る

保守関係による終電繰り上げが主目的も、夜間に事故でダイヤが乱れ(23時頃に人身事故発生等)、終電が結果的に遅れる場合でも、それでも、最悪、2時台を超えた運転は、非常に珍しくなるでしょう。余程の事がない限りはないと思います。こうした時のカバーや、平常運転時の乗務員、駅等の仮眠時間の確保、防犯面の対策となります。

また乗客側でも、残業仕事の削減など、「ここまでする必要があるのか」と言った、見直しにもなればと思います。

これからは「休むときは休む」でしょうか。これらは終電繰り上げと直接的には関係ないかもしれませんが、乗客が減れば、列車も減ります。「乗って残そう」ではありませんが、こうした繰り上げ策が、一連の問題で、乗客から運輸部門、会社側まで、最善の解決となればと思います。