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【画像】名鉄豊橋駅の1701編成

2020-9-30 14時掲載開始(予約投稿)

過去記事

20-09-30-01念願だった名鉄の列車運行図表【左画像】が、運良くフリマアプリで出品されており、即購入、入手しました。2005-1-29改正版となり、中部国際空港開業の記念すべきダイヤとなります。

名鉄のダイヤ改正は、ウィキでまとめられておりますが、この2005-1-29(名鉄時刻表20号)改正は、当時の愛地球博による多客、中部国際空港の想定以上の多客があったようで、2005-2-17,2005-3-22と、その後僅かの期間で小変更が発生しています。

2006-4-29(21)で中部国際空港のホーム増設がありますが、以降も含めて小変更を除くと、2007-6-30(22)、2008-6-29(23)、2008-12-27(24)、2011-3-26(25)、2011-12-17(26)が、時刻表も発売されておりますから、大きな変更でしょうか。

その後、2019-3-16改正までの、現在のダイヤとなるまでは、小変更が3回あった程度で、大きな変更はありませんでした。2008-12-27の改正でパノラマカー廃止、現状に至る名鉄特急の運行体系となりましたが、大きな変更もなく、ダイヤの輸送も比較的安定感があった理由として、名鉄特有の制約面でしょうか?

▼豊橋駅の1時間6列車制限
▼金山-枇杷島分岐点での終日に渡る列車本数の多さと、分岐点の名古屋本線上り、犬山線下りとの平面交差
▼岐阜駅構内の一部単線

既出の課題となりますが、しかし、これらがいつまでも付きまとい、ダイヤ改正も、ライバルのJR東海との調整、列車の錯綜と、ダイヤ改正の頻度を多くしても、コストが掛かるのが理由でしょうか?

ただ、岐阜駅については、岐南-岐阜間で、今後周辺部の連続立体高架化となる見込みです。駅構内の僅かな単線区間は不明ですが、関連事業としてはあるようで、こちらは解消の方向も、事業自体で10年以上と時間が掛かりますね。
(JR岐阜駅も1986~1997年頃と、工事が10年以上は掛かってます。)


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【画像】岐阜駅付近

ダイヤを見ると、名鉄のダイヤは他社のそれにあるような、折返列車の前後線がありません。JRでは東海もありませんが、番線の記載だけで、構内入換や着発は別の図表となります。

このため、折返運用がどうなるかが分かりません。推測をするにしてもデータが多すぎますから、下手に出来ません。近鉄のような両数や連結解放記載もなく、あくまでもスジ優先となりそうです。

岐阜駅付近は、営業列車以外に、茶所駅近くの車庫に入出庫する回送が、日中でもその頻度が多いようです。現在のダイヤでもその頻度は多いものとみられ、岐阜折返の車種や両数が変わることは恒例といえます。

この考え方としては、近鉄名古屋駅の特急折返、米野・富吉回送と似ていますが、岐阜は通勤車でもこれがあるという点です。上述の通り、両数や連結解放記載がありませんので、現状運用での、特急の岐阜方2両連結解放もあり、正直な所、名古屋本線で神宮前-枇杷島分岐点の運用調査以外で、茶所-岐阜間での確認も、必要ではないかということです。

岐阜駅留置もありますが、終日に渡ってこの回送が設定ですから、もし仮に、名古屋市内だけの運用調査が出来たとしても、運用表を掲載出来るまでには至らないでしょう。

兎に角、自分では一番難しいと思っていた近鉄よりも、格段に難易度が高いですね。
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【画像】金山-枇杷島分岐点付近

名鉄名古屋駅周辺は、上記画像のように非常に列車間隔が狭いのが分かります。他の前後の区間と比較しても歴然です。この区間の複々線は、正に理想の度を超え、夢物語でしょう。

名鉄名古屋は今後、近鉄名古屋駅の駅ビルと名鉄百貨店当の建て替えにより、大幅な改良工事が見込まれます。線路やホームの増設も見込まれるようですが、具体的な計画はこれからです。

それにしても密もありますが、金山折返となる列車も、一目では分かりにくい所もあります。
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【画像】ダイヤ詳細

裏表で平日、土休日となっており、これは現状でも変わらない模様です。名古屋本線を中心とした区間の掲載ですが、一部、名古屋本線を直通する西尾線や、蒲郡線、三河線、鶴舞線を含む豊田線、尾西線で津島以北、竹鼻線、羽島線や、独立路線である瀬戸線の記載はなく、恐らく別に、ダイヤが分けられているものとみられます。

画像ではありませんが、豊橋でのJR区間で、飯田線の列車もあります。

2005年当時はまだ弥富口駅も存在でした。現在は廃止ですが、高架化複線対応の駅の廃止となります。
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【画像】ダイヤ詳細

下半分となります。画像ではありませんが、各務ヶ原線で田神駅は、まだ田神線が改正当時は存在なため、田神-岐阜間での記載があります。(2005-4-1廃止)

小牧線も掲載となっております。他には、正式な貨物列車ではないようですが、保線用車両の貨物列車、試運転、舞木検査入出場もあります。貨物は車両の最高速度が遅いのか、早朝、終電付近が主のようです。
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【画像】記号等

記号は上記の通りです。

毎年12月、津島駅のイベントで部品販売があるようですが、ここで余剰品が販売されているようです。2011-3-26,12-17改正版は、去年の販売では分かりません。また今年はコロナで掲載も微妙な所です。


最後に駅留置等です。運用の流れがこのように分かりませんが、上記から、駅留置駅だけまとめます。
漏れの可能性があります。
▼知多線・常滑線
内海、富貴、知多半田、中部国際空港、常滑、西ノ口(※始発は常滑から)、太田川、聚楽園、大江、金山
▼名古屋本線
伊奈、国府、本宿、美合、東岡崎、矢作橋、新安城、知立、豊明(車庫駅検車区)、鳴海、栄生、須ヶ口(車庫駅)、一宮、新木曽川、茶所(車庫駅)、岐阜
▼津島線・尾西線(津島以北を除く)
須ヶ口(車庫駅)、津島、日比野、佐屋
▼犬山線
岩倉、布袋、柏森、扶桑、犬山(検査場)、新鵜沼、三柿野、岐阜
▼小牧線
上飯田、小牧、犬山(検査場)
▼広見線
犬山(検査場)、新可児、明智、御嵩

駅自体に留置線の場合もありますが、駅留置は、まあまあの設定があります。恐らく現在も、それ程変更点は少ないでしょう。

平日の場合のみ掲載しますが、始発は、西ノ口を5:08に出る中部国際空港行が一番の早起きですが、駅出庫ではなく、常滑から回送出庫となります。常滑は5:00発ですので、始発よりも早い出庫となります。(K6531-6560G列車) 現在は5:11発ですが、それでも早い列車です。空港勤務客の通勤で早起きでしょうか?

遅い終電は、0:29岐阜到着の2401列車となり、そのまま岐阜留置となります。現在は0:34着441列車と、少しだけ遅くなりました。JR名古屋で、岐阜終電は0:02発ですが、名鉄は0:07発と、名鉄の終電が遅いようです。但し、特急列車となり、普通の接続もないようですので、主要駅以外は関係がありません。

こんな感じです。名鉄をどうするかはまだ分かりませんが、資料がなかった頃と、入手後では、大きな影響となったのは事実です。

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鉄道ファン編集部
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2020-09-19