【画像】和歌山市発、最初の列車だったとみられる区間急行(8307+8708)
同編成、尾崎以南で運行だった、南海では最新鋭の編成となり、10日振りに難波入線となりました。

2017-11-4掲載開始

11/1、ようやく、南海線樽井-尾崎間で、上り線を使った単線運転が開始となりました。但し、初日は自動閉塞方式ではなく、代用閉塞方式(指導通信式)による運転だったため、樽井駅や尾崎駅で、ある程度の停車時分を暫定ダイヤ上で設定も、10~15分前後の列車遅延となっておりました。

詳しい結果は、こちら(PDF)に「20171101南海線朝ラッシュ運用」としてまとめました。遅延や、列車間隔で間が空いていた場合もあり、暫定ダイヤでも運用変更が発生していた模様で、正直なところ、運用調査というより、現状調査な感じでした。

運用調査では、正確な車両の流れを調べる訳ですが、運用変更に、運休列車もありましたので、データの裏付けも出来ない状況でした。それ程、輸送に混乱、という感じもしました。


南海線の場合、高野線(難波-橋本間)と異なり、運行管理システムがありますので、「前々駅→前駅→当駅」のような、列車接近表示が一部の駅でありますが、天下茶屋や新今宮では、主要駅の割には、そうした表示がありませんので、お客さんも「いつ電車が来るか」の見通しが立たないのは、問題でしょう。

JRは、そうした表示がネット上でも公開されていますので、列車案内の不足感はありました。最も、それに対応する駅員さんの数も、充分ではない感じがしますので、南海(会社側)に、色々と求めること自体が、無理がある感じです。

列車の案内が変わると「自動放送でそれを案内する機能」はありますが、混雑していると、聞き漏れも気になります。


尚、暫定ダイヤの運用調査は、輸送状況がある程度落ち着き次第、もう一度行う予定です。時期はまだ未定です。

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【画像】
左:急行羽倉崎行として運転の8300系
右:こちらも同じ列車ですが、-急行-羽倉崎表示ではなく、単なる急行表示でした。
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【画像】
左:大幅な遅延か、3804→3806列車に運用変更とみられる、8002+1036、こちらも、尾崎以南の編成が、難波に戻ってきたことになります。
右:8301+8701、こちらも尾崎以南の編成が戻ってきました。
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【画像】

左:西10閉塞信号機手前に9511、その前の8010+8013で、西8、西6閉塞信号機双方で在線、奥、難波西場内信号機手前で、2002が難波入線待ち、難波駅の在線に空きがなく、新今宮に発車しても3列車待ちです。
右:西10閉塞信号機手前で9511が閉塞待ち、新今宮出発信号機相当の西14閉塞信号機も、当然赤現示、7153+7155+7131が出発出来ずです。しかし、下り線で走行する列車があり、この後、順次、各列車は難波入線でした。

南海線上りで…
難波-西場内(誘導信号機有)-西6-西8-西10-西14(出発相当)-新今宮-西16(第2場内相当)-西18(場内相当)-西22-西24-西26-西28-西30(出発相当)-天下茶屋-西32(場内相当)-西34-西36-西38-岸里玉出出発(汐見橋線ルートの入換を含む)-以前略

という信号配置となっています。難波-新今宮で4、新今宮-天下茶屋で6、天下茶屋-岸里玉出で4つの閉塞区間ですが、実際は、8両編成の場合で前の信号機と間隔が狭いため、難波-新今宮間でも、難波入線の順番待ちが多くて、3~4列車となります。

つまり、閉塞信号機の数が多く
、その区間毎で、指令側のシステムも列車番号の表示により、在線が確認出来るという訳ですが、新今宮や天下茶屋の出版信号機相当、西14、西30は、指令側で制御が出来ない「閉塞信号機」なため、信号が空いていれば、当然ながら、出発することは可能です。但し、指令側で制御が出来ず、列車を駅で抑止される場合、列車無線による指示となる模様です。


出発信号機相当の閉塞信号機が、出発信号機として機能となれば、指令側も赤現示の操作で、イコール、そのまま列車の抑止が可能です。
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【画像】

新今宮上りホームにある、西18閉塞信号機(場内相当)を超え、西16(第2場内相当)手前で入線待ちの、8009、その奥、西22で抑止の8306+8707がいるなど、上り列車で、一時、こうした団子運転が確認出来ました。

ライバル路線な、JR阪和線の場合は、運行管理システム更新時、一部駅の出発信号機相当の閉塞信号機を、指令で制御出来る完全な出発信号機に変えてます(これにより、無線側の抑止も不要となり、各駅で列車の抑止がすぐに指令側の操作で可能となる上、この操作により、事故などで各駅に列車を抑止の際、踏切の不要な遮断も防止できる。これがない駅場合は、抑止表示器を設置して列車を止める)が、南海側は、そうしたシステムにはなっていまん。

このため、岸里玉出の出発信号機がポイントとなります。南海線がダイヤ乱れで前に進めそうにない場合は、高野線が平常運転ならば、天下茶屋で高野線に乗り換えるというのも、一つの手段ではあります。


安定的な列車輸送…、やはり、早期の複線開通となりますね、しかし、私としても、11月一杯は、単線運転が続くのではないかと思われます。サザン車両はこの間、運行がなく、検査回帰延長も兼ねて、休車ではとみられます。

南海の場合、高野線山区間の復旧工事もありますので、系列の南海辰村建設も、こうした復旧工事業務は大変でしょうが、社会インフラの一日も早い復旧を望みたいところです。

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