【画像】さくらライナー重連運行時の様子(連結面)
2024-2-10 13時掲載開始
近鉄は、けいはんな線を除いた全線で、2024/3/16にダイヤ変更となりますが、特急列車の時刻表は、特急券発売前が1ヶ月に迫っているため、先に公開となりました。今後も近鉄時刻表、下記の私鉄時刻表も発売になります。
これの、南大阪線・吉野線の記載では、現状、3608列車で「さくらライナー」重連列車が存在します。吉野からは5-8号車で運行し、橿原神宮前で、前4両の1-4号車を連結、大阪阿部野橋まで8両で運転。
大阪阿部野橋到着後、1-4号車と5-8号車が解放、5-8号車が、一旦、引上線となる6号線に入って待機、1-4号車は河内天見の車庫に回送した後、6号線に入った車両が再び駅に入線し、909-4008-河内天美回送となる運用となります。橿原神宮前は、18号線4両位置から出庫となりますが、土休日は4両単独で出庫となる運用でした。
で、2024/3/16にダイヤ変更後、この重連列車が消滅となるようです。新ダイヤの平日では、608列車と708列車それぞれとなっており、「さくらライナー」の26000系は、4両2編成しか存在しませんので、時刻表を見ても明らかに、重連が消滅となります。
出庫も、2編成共六田車庫出入庫となるなど、運用にも変化となります。また、運用減により、橿原神宮前駅と、六田車庫の留置も、多少の余裕が生まれるでしょうか?
JTB私鉄時刻表 関西 東海2024 (JTBのMOOK) [ JTB時刻表 編集部 ]
【画像】26000系登場時の「さくらライナー」
「さくらライナー」は、1990年に登場した、南大阪線・吉野線での狭軌特急車両ですが、1988年に、標準軌路線で「アーバンライナー」が登場でしたので、要するに、その南大阪線・吉野線版ともいえます。
デザインも、アーバンライナーと似た感じとなっており、これは推測ですが、複数あったとみられるデザイン案から、何か、影響となるものがあったのかもしれませんね。
アーバンライナーは、大阪名古屋と、都市圏を結ぶ特急列車ですが、一方で、さくらライナーは、大阪から郊外となるために、最初から観光列車としての用途も兼ね備えられており、左画像を見ても分かりますが、先頭座席から前面展望が楽しめる車両でした。
1回だけ、その先頭座席に座って乗ったことがある私ですが、見晴らしは抜群です。DX席でもない「一般席」ということもあり、気軽さもありました。
これは、現在の「ひのとり」と似た感じですが、「ひのとり」は、プレミアム特別車両となっており、特急料金と別に料金が必要です(大阪難波-名古屋間1930円+900円となる)
2011年に2編成共、1回目の更新工事、外観の塗色も大きく変わったほか、前面展望が廃止、乗務員室近くに扉が追加に、3号車でDX席の追加と、大がかりな改造となっています。
「さくらライナーの重連」は、平日朝での通勤特急需要としての、8両運転となっておりました。しかしながら、昨今の乗客減が著しいのか、2024/3/16ダイヤ変更後の今後は、4両編成だけで運行することになります。
また更に、一般特急車で唯一の4両固定編成だった、16000系のY08+Y51編成が、ダイヤ変更を前に「定期運転終了」となるようです。これにより、4両分の運用減は確実ですが、現状平日で、908列車で初出庫となる2両特急運用が存在しているため、ダイヤ変更による運用変更で、それよりも前に出庫となる可能性があります。
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【画像】登場時の運転台
元ダメに、制動の空気管が3本存在する電磁直通ブレーキ車でも、新しい運転台も注目でした。左手のマスコンは、当時はデッドマンがありませんでしたが、現在は、握り手が飛び出ることによる「力行時のデッドマン」対応車となっています。
【特急列車編成一覧】
さくらライナー……SL01,SL02(4両2編成)
一般特急2両……Y07,Y09,Y11,16400系YS01,YS02,16600系YT01,YT02
2両は7編成存在しますので…
新ダイヤ平日運用予想
○-7608-709-3808~
○-回-608-809-3908~【さくらライナー】
○-回-3608-橿原増結
○-回-708【さくらライナー】
○-回-808~
一般特急は3運用となりますが、7608,808は今まで通り2両としても、問題は、3608列車の扱いとなります。
仮にこれが、吉野からは2+2両として出庫し、橿原で前に2両増結の6両の場合、既に、2両は5編成は充当されていることになりますから、残りの2編成は、予備車としても充分な数です。2両2編成の予備は、現在も同じとなります。これは、さくらライナー車両が、五位堂に検査入場の場合、予備車がなくなる計算です。
Y08+Y51編成は「定期運転終了」というのがポイントです。4月の吉野桜満開のシーズンですと、30分毎での臨時特急の運転が、2023/4月だったようです。
大阪阿部野橋-吉野間特急が30分毎ですと、「青のシンフォニー」を除けば、特急車の運用としては、6運用は必要です。内、さくらライナーで2運用ですと、一般特急は4運用分となりますが、4運用を全て4両(2両8編成分)として運転ですと、予備車のフル稼働でも、2両1編成分が不足することになります。
ですので、Y08+Y51編成で、臨時特急の登板がまだ存在すると仮定した場合、2両1編成の予備を残すだけとなり、残り、昼間の特急が4両でフル稼働が可能になるわけです。
残念ながら、南大阪線の運用は充分な運用調査が出来ておらず、サボり気味に、他作業繁忙の甘えが影響となっていますので、最近の実状もよく分かっていない所がありますが、こうした予備車両を残すことで、最繁忙期の輸送を確保し、通常の定期列車では運行させない感じの模様です。
さくらライナーの五位堂入場時でも、予備車が、Y08+Y51のこれで、更に確保にはなります。
【画像】26000系SL01編成
SL02編成の差異は、標識灯のLEDの形状で異なる所があります。
南大阪線の特急の4両固定は、特に昼間では過剰輸送は明らかです。2両でも、尺土→大阪阿部野橋で十数人程度の乗客しかいない列車が、以前、昼間で利用した時に存在でした。新ダイヤの「さくらライナー」も、平日は朝夕のみで、昼間は車両の整備に充てられているようです。
土休日も、昼間のさくらライナーは1編成の運行に、阿部野橋21:10発が最終と、特急の運行終了も、現在のダイヤでも繰り上げとなっておりますので、2両編成の方が、小回りに利く上に、連結で6両列車も対応と、都合が良いのでしょう。
16000系、16010系の南大阪線特急も、Y08+Y51を除くと、「Y07,Y09,Y11」を残すだけですので、そろそろ、16600系の増備再開による車両の置き換えで、乗客サービス向上にも期待したいところですが、そんな話は全くないようです。
「さくらライナーの重連消滅」により、南大阪線特急8両編成の消滅にもなるでしょう。一般特急8両は既に消滅ですが、南大阪線系統は、長野線を含めた大阪府内が主の輸送で、奈良県内での輸送に、限りも影響でしょうか?(吉野線は、湯の山線や志摩線同様、加算運賃区間にもなる)
また、重連の「まともな撮影」は出来ておりませんが、乗務員も前編成・後編成とそれぞれの車掌乗務も必要だったことから、これも解消となりそうです。撮影自体は今の内ですね。便利な駅撮りも、南大阪線ではし易いでしょう。
近鉄の運用調査、運用表に関しては、情報量や作業量が多く、ご期待に添えないことも多くて、申し訳ない限りです。こちらも、2024/3/16でダイヤ変更となりますが、出来るだけ早期に把握したいのは、気持ちとしても存在します。