【画像】左の31412は既に運転台撤去、先頭車として表に出ることがなくなった。
東武伊勢崎線運用調査から
2020-2-7 19時掲載開始
2020-2-9 10時更新(現行ダイヤ運用表掲載開始)
当サイトでは、関西私鉄にJR以外で、JR東海神領車と関連に、東武線の運用表を掲載しています。
東武線は鉄道部品店等からの資料入手が比較的し易かったため、幾つか所持しておりますが、この度、東武本線系統2013-3-16改正運用表が、ある程度まとまりましたので、現行ダイヤも含めて既に公開しています。
元々関東在住だった1999-2006年頃では、時間的都合で運用調査も出来ておりませんで、この東武運用表も、上京して運用調査ではなく、資料引用のみとなります。
ただ、2013-10-1(火)の朝、伊勢崎線春日部駅で運用調査をしており、過去のブログで公開しておりましたが、再編集の上、まとまった運用表を反映する形で、このブログでもまとめたいと思います。
尚、2013-3-16改正運用表は、当方手持ちの資料では、2014-6-21現行版の所持ですが、これは、東急田園都市線のダイヤ改正によるものとなり、東武線内とメトロ線内のダイヤは変更がありません。あっても東急線方面の行先変更の模様です。
【画像】2013-10-1(火)当日の運用調査の結果(7~8:30頃を中心に)
◆当日の運用調査の結果
当日の運用調査の結果は上記の通りです。天候が雨だったためか、数分程度の遅延はありましたが、大きなダイヤ乱れはありませんでした。
このダイヤ改正で、地上運用で10両は廃止となっております。これにより、11653F11632F,11635F,11631Fの10000系6両編成が既に七光台転属、野田線車両となり、当時新製されていた60000系と共に、野田線8000系が廃車となっています。
2013-10-5時点で、11636Fも転属となりましたから、地上運用朝ラッシュ時、10両→8両化で減った分は、単純に30両分(2両15編成分)となります。尚、2006-3-18改正時点で、10両15運用(他に8両5運用)でした。
このダイヤでは、8両増結となる2両運用は16運用分となりますから、ほぼそのまま、10両運用廃止により車両が余剰、余剰分は6両固定編成として、5編成30両が七光台転属となったことになります。
2013年度は60000系6編成の新製、転属分10000系は4編成でした。もし10両運用がそのままでしたら、新製は後4編成となりますが、当日の状況からも、半蔵門線直通運用は既に10両編成ですから、地上運用が8両減車でも、特に輸送面でも問題ないような感じでした。
【画像】当日の確認編成(赤字)
それ以上に、減車で多少の混雑悪化も…
▼業平橋10両及び折返ホームが、東京スカイツリー建設により廃止となる。
業平橋まで地上運用の10両入線は、押上開業と同時に既に不可能
▼停車時間が長くなり人件費も掛かる、北千住駅での分割併合廃止したい
分割後の入換もあるなど、ダイヤが乱れる要因であった
更に8000系10000系と、車種で区別する必要もあった(2009-6-6改正で既に8000系運用は廃止)
▼浅草駅は1番線のみ8両入線は可能である
浅草駅の物理的な都合も8両は可能だった
▼10両運用は半蔵門線直通用に専念する
2009-6-6改正で、30000系15編成と比較し、50050系が18編成と、押上開業時から3編成・3運用増となった。
以上などのことから、地上運用10000系統一も、8両ですと、北千住分併廃止となるなど、ダイヤ制約の解消となります。
但し当時は、30000系で南栗橋→春日部と転属の一部編成は、地上運用に充当でした。このため、冒頭画像のように4+2両も存在しましたが、2015-1-15の31602F+31402Fを最後に、東上線10000系とのトレード(改造)は完了しています。
左記の表は、当日確認出来た編成を赤字で表します。このダイヤ改正で、地上運用の予備は、当方の計算で50両(伊勢崎線、日光線新栃木以南)の計算ですが、31615F+31415Fの転出が2013-10-10に控えていた段階でも、東上線から11657F+11453Fが2013-9-18に転入しましたので、2013-10-5に転出する11636Fを除いても、予備車の数は一致します。
その後、31602F+30402F転出完了までの間、11666F+11456F,11654F+11451F,11802F+11202F,11667F+11460F,11801F+11201Fの10両5編成の転入で、残りの30000系が東上転出となります。
因みに東上線に当時在籍の8000系(8185F+8505F,8181F+8560F,8175F+8506F)は、これらは予備車として残っておりました(2011-3-5改正による50070系地下鉄運用増備分を含む模様)ので、単純廃車、残っているのがワンマン用だけとなります。
【画像】
左-668T 51057F
右-2505 11608F/627T 21853F
21853Fは2020-2月現在もこの現役車のようです。
この辺りの時間帯でも乗客で混雑しています。
2505列車は9904として、スカイツリー出庫、昼間は浅草-北千住間運用、館林入庫となります。
左-4670T 51053F
右-672T 51051F
2510 11609F+11203F
11203Fはまだ未更新車でした。
館林-2510-3801列車-北春日部のみの充当です。
左-2605 31412F+11452F
既に先頭車として顔がでなくなった31412も、相直解除で、当時はこのような併合で運行でした。
806として北春日部出庫、806-2605-2610-6805のみの運用です。
左右-674T 31609F+31409F
先月に東上線転属となり、この姿も、東上線では普通の光景ですが、伊勢崎線では既に過去帳です。
左-729T 21803F
既に離脱し、恐らく、21445Fとして、26853+27853中間車で4両化とみられます。
右-2512 31612F+11265F
半蔵門線開業前ではよく見られた組成も、相直解除で再度、その後東上線転属に。
2512-3601として館林下副3番出庫、南栗橋入庫後は6608として、曳舟留置回送のみです。
半直用の30000系も、押上には行けずとなったのも因果ですね。
左-776T 51060F
右-731T 21856F
この編成もまだ日比谷線現役車のようです。
左-2507 11660F/722K 東急8619F
東急8619Fは今も田園都市線で走行のようです。
2507列車は2502で館林下副1番出庫、日中浅草-北千住運用、スカイツリー留置線入庫
右-2514 11605F+11264F
2514-3501のみの館林往復運用、6両側は544列車で再出庫、北越谷引上2番入庫に。
左-3602 11651F+11256F
北千住上り副本線出庫、902-2601-3602-6801-3802-6811で北春日部入庫、3602は北千住行となります。
右-778T 51065F
左-2607 11432F+11261F/762S メトロ03-112F
2607列車は、南栗橋出庫、日中浅草-竹ノ塚運用、北春日部入庫
11432Fはまだ未更新車でした。
03-112Fは2018-10-1で編成廃車に。
右-2516 11603F+11263F
曳舟出庫、6902-2501-2516-3803のみの運用
左-2606 31613F+11260F
南栗橋出庫-2606-9905-912-6807のみ。
右-4523K 東急5101F
東急5000系で組替がなかった編成です。
左-35 61102F(62102は間違い)+6176F+61201F(62201は間違い)/764S メトロ03-127F
35列車は、また会津鉄道車(61201F)、野岩鉄道車(61102F、手前)がうまく併合した組成でした。野岩鉄道車61102Fが東武日光、6176Fが新藤原、会津鉄道車の61201Fが会津田島行となります。
03-127Fは2016-7-25に編成廃車
右-701K 8632F
今年度2020系登場で廃車となった模様です。
左-2518 11459F+11458F
北千住引上3番出庫-503-2518-6803のみの運用、4+4両は現在でもよくある組成です。
右-4655S 8105F
左右とも-2608 11662F+11267F
北越谷引上1番出庫、802-2603-2608-3701-6704のみの運用
左-4732K 8636F
8636Fは現在も運行の模様
右-733T 21855F
こちらもまだ運行の模様です。
左-2520 11664F+11257F
2520-3503で館林往復、6両のみ552再出庫となります。
右-4724 東急8629F
こちらもまだ運行の模様です。
左-2610 31412F+11452F/2609 31614F
36614側も既に中間車となり先頭を走ることが出来ません。
2610列車は、806-2605-2610-6805のみ、2609は、スカイツリー出庫、日中浅草-竹ノ塚運用、北春日部入庫も引上留置となる運用です。
右-1001 102F/2610 31412F+11452F
スペーシア最初の運用の模様で、新栃木入庫と、4往復となる長距離運用です。当時はリバティかまだ未登場ですので、運用も最大8運用存在でした。
左-732S メトロ03-140F
2017-9-13編成廃車
右-2522 11655F+11255F
北千住下り引上線出庫となり、904-2503-2522-2613で南栗橋、6両のみ3608で出庫、スカイツリー入庫に。
左-4506K 8616F
まだ運行のようですね。
右-4659S 8102F
左-2522 11655F-11255F
後続の1106列車が既に接近
右-その後の1106 104F
下今市上副3出庫、下今市上副2入庫の運用
左-2511 11444F+11258F+11266F/835T 21810F
2604-2511のみ、6両のみ504-6706となり、館林車庫内で11266Fが分割となります。
11444Fもまだ未更新でした。
21810Fは21441Fとして既に20400型で運行ですが、中間車は26857+27857となり、先頭車だけになります。
右-855S 8105F
中間2両だけが、1994年に後から増備のため、05系(01-13編成)仕様となります。05系も01-13編成は既に廃車、インドネシアとなりました。南北線8両化の関連で、8101-8107組込14両の用途にも気になります。
18000系が2021年登場により、南北線9000系09-15編成の8両化種車(2022年度東急の新横浜延長関連)としては適してはいそうですが…、9109-9121編成の15本を、新製中間車新製という情報があるようですね。(9109は新製時から24年経過ですが)
左-4503K 8628F
まだ運行のようですね。
右-42 6168F+6156F+6170F
6両共まだ現役ですが、6168Fは東武日光2番出庫、他は鬼怒川温泉上本線出庫、6301-142となります。浅草折返は39列車となり、前から会津田島、新藤原、東武日光となりますが、これは現在のリバティに運用に相当する部分があります。
【画像】712A 8164F
最後に春日部駅野田線、712Aは引上2番出庫の運用です。引上1-2は、1番線が大宮方面側ですが、柏方奥の留置線は、大宮方面側で引上3-2-1と数字が逆となる模様です。
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◆土休日で複雑な運用だった。
運用表を見ても分かりますが、運用上で館林分割併合、南栗橋分割などと、車庫で連結解放となる運用は、運用上でも残っておりました。
更に、館林分割で、2513,3501,3503で分割となった編成は、金曜日で翌土休の場合、それぞれ後・中・前として、回6504で再出庫北春日部へ、その後、回6816出庫運用として、スカイツリー(A)入庫となる運用に充当、即ち、金曜で翌土休の場合、ブツ6所定運用となります。
土休で8両運用は存在しませんでした。これは、2006年ダイヤでも同じですが、翌平日(月曜日)の場合は、8両運用の関係で、回送で各地に入庫する8両運用が存在しました。
また上述ブツ6は、土曜がスカイツリー(A)→南栗橋、日曜が南栗橋→2606-2509-504-回6706-北春日部となり、回6501が館林へ、翌日、浅草方編成から、2520-2514-2510の連結編成となります。
土休で定期列車に8両がないため、このような回送や8両組成替え目的の運用が存在していました。この他、南栗橋2、館林1と2両編成が土休ダイヤで予備・運用がないことになります。(北春日部は9編成の2両運用で運用がない)
土休ダイヤで2両運用がないため、ブツ6運用(2両3運用)を設定することで、走行㎞の調整も兼ねていたのではと思われます。2両編成は朝夜しか運用がないためでしょう。6両運用でも4+2両があるなど、6両固定編成の走行㎞の多さを調整したような4,2両編成の充当も、当日の確認では存在していました。
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◆現行ダイヤ運用
年末年始の終夜運転は、曳舟と北千住各1運用の充当(浅草-竹ノ塚間のみ、浅草・大師前初詣需要)が定例でしたが、2018年元旦以降は、これらも8両化となったことになります。
現行ダイヤで、電力消費は増大、輸送力も余裕となりますが、分割併合の手間に人件費コスト、ダイヤ乱れの制約解消(地上でも8両か6両化の区別のみ)を優先させたことになりそうです。東武でもコスト削減のようで、分割併合はどの鉄道会社でも削減傾向のようです。
最も、10000系で8両固定編成が2編成存在しますが、既に、11201F,11202Fがワンマン改造というツイッター情報のようです。南栗橋-新栃木間4両6運用(2017改正で1減)も、今後20400型運用に変更となり、現行ダイヤは24両減予備52両(240両→238両となり、24両減で214両)となります。
単純に、8両14運用、6両17運用、214両が地上運用で必要分となりますが、既に11633F,11654Fが七光台転属となり、11201F,11202F改造で、16両分は離脱、残り8両分も、11433F,11266Fの休車となっている模様です。
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◆20400型改造完了後は10000系に大きな動きか
このように、現行ダイヤでも地上運用はスッキリしております。今後は、8両編成でも固定編成の方向ではないかとみられます。関連で、東上線にいる10000系をどうさせるのかも影響してくるでしょう。
【例えば】
東上10両16編成新製配置
東上10000系10固定4編成→8両化、MT2両を6両編成<伊勢崎線10000系6両>の8両化(8両固定8編成)
東上10030系10固定1編成→8両化、MT2両を6両編成<伊勢崎線10030系6両>の8両化(8両2編成☆)
東上10030系10固定VVVF1編成→8両化、MT2両を4両編成の6両化(8両1編成、6両1編成★)
--東上ATC撤去
東上10030系6+4編成5編成→中間先頭車機能はそのまま、4両東上ワンマン、6両野田線
東上10030系6+4固定4編成→中間先頭車機能を復活、4両東上ワンマン、6両野田線
東上10030系6+4固定1編成→中間先頭車機能を復活、6両野田線、4両は★からのVVVF車MT連結で6両化
--両側先頭車は可能な限り東上ATCを生かす、中間先頭車を伊勢崎線野田線先頭車に
8両11編成、6両11編成、4両9編成
都合8両11編成(伊勢崎線8固定)、6両11編成(野田線等)、4両9編成(東上線ワンマン)
この他、8両2編成(11801F,11802F)により、現行ダイヤでも伊勢崎線8両14運用で、13編成が固定編成化となる(予備なしのため4+4,6+2と予備を共通化)
都合8両13編成(伊勢崎線8固定)、6両11編成(野田線等)、4両9編成(東上線ワンマン)
もし、東上線に新製車配置、10000系本線系統転属でしたら、組替をしてでも8両固定編成を登場、北春日部・森林公園配置の現在の10000系4,3,2両は、8000系で今なお残るワンマン車の置き換えという見方が出来ます。6両編成は七光台転属で野田線8000系置き換えでしょう。(11201F,11202Fは、まずは伊勢崎線2両ワンマンの置き換えか?)
これらにより、現状北春日部車の4,2両10000系(20,22編成)の大半が余剰捻出となり
▼北春日部8000系2両5編成(予備1)
▼館林8000系3両10編成(予備2)---4両化?
▼館林8000系2両7編成(予備1)
▼森林公園8000系4両11編成(予備2)
8000系淘汰には充分すぎる程の10000系4,2両となりそうです。
▼七光台8000系6両17編成
10編成としてもこれらが少し不足しますが、転属の需給調整で8000系はどうなるかでしょうか。
20400型は、6050系で2+2両運用をも置き換える気配です。現行ダイヤで4両8編成存在します。6050系は完全新製車以外は廃車の方向でしょう(更新車の前期編成は特に)
いずれにしても、20400型の修繕を優先し、その後、10000系修繕再開、新製車と併せて今後をどうするかでしょう。8000系がまだまだ多くありますので、日比谷線一段落後も、多少の新製車はあると予測しています。
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◆野田線運用について
野田線(アーバンパークライン)は、2011-7-23(2014-5-10)改正となります。2014-5-10は、終電延長でダイヤ変更となりました。その後、2016-3-26改正で急行が登場となり、2017-4-21変更でアーバンパークライナー登場、現行のダイヤとなってています。
2011-7-23(2014-5-10)ダイヤでは、列車番号下二桁が運用番号となっていましたが、2016-3-26改正以降、全く関係がない列車番号に変更となりました。急行登場による影響となります。
これを失念しておりました。
これらも、2020-2-9 10時以降掲載開始しました。日中運用でパターンがあり、急行と大宮-春日部間普通で7運用、大宮-柏間普通10運用、柏-大宮間普通8運用、都合25運用のようです。60000系と10030系で既に26編成存在するため、日中25運用を全て省エネ車充当も可能となりました。