
【画像】大阪駅に行けば簡単に実車もですが、模型をバラで揃えて、この並びもようやく…。
バラ入手は手軽さも特徴。
2026-1-19 5次掲載開始(予約投稿)
鉄道模型、NゲージのTOMIX製は、床下部品では共通化の傾向が、過去の製品からありました。
金型が共通になれば、コスト安→価格帯の安定から、固定資産税にまで影響するようですが、反面、「実車との相違」も発生しがちです。
JR西日本の車両は、321系の登場以降、一部の形式を除いて「0.5Mシステム」のVVVF(車両制御装置)が採用となっていますが、模型製品でも床下機器は共通化されているようです。
これらをまとめてみました。


【画像】321系VVVF、左は東芝、右は三菱
◆実車のVVVFメーカー差異について(主に321系)
321系以降の「0.5Mシステム」で、VVVFは、主に3社の納入となっていますが、実質は4社のようです。「東芝、日立、三菱」の他に「東洋電機製造」が加わるようです。
製造番号の品番プレートが小さいため、確認出来る機会も少ないのですが、東洋音のするVVVFも、三菱の可能性もあります。プレートが確認出来ていないため、これらは今後も確認に努めます。
当方は、ずっと、VVVFと空調メーカー差異を調べておりました。現在、網干車と明石車で鋭意製作中、過去に公開していたデータを含めて、再掲載の予定ですが、車両の増備、検査進捗で、データも膨大となってきました。
この基本は、模型再現での情報収集もあります。過去の東日本車両のデータも調査も、これがきっかけでした。
去年、模型趣味を復活し、色々と勉強もでしたが、TOMIX製床下のモデルで、321系以降の「0.5Mシステム」は、「東芝製」の再現が基本になっているようです。
上画像も注目、右の箱で細かい8つの穴。そして、メーカーHPの287系採用の画像も。
これが、321系、225系0代、225系100代、225系5000代、225系5100代に加えて、227系、323系、287系でも共通のようです。過去のカタログを見てもハッキリと分かります。
流石に特急の287系は、別の金型でしょうが、こちらも東芝製VVVF床下となっています。
次に、実車でのVVVFとなりますが、編成で東芝製VVVFの採用編成は下記の通りです。
メーカー差異は当方調べです。
321系--D6,D10,D14,D18,D22,D26,D31,D34
225系0代--I3,I6 宮原車はML02(6007),MY01(6009),ML03(6011),MY02(6012),MY03(6015),ML05(6016),
225系100代--U5,I8,I9,I10(105),I11,U7,I12,U9,U10,L1~L4,L6,L8,L9,L11~L14
225系5000代--HF404,HF409,HF411,HF413,HF415,HF419,HF422,HF424,HF427
225系5100代--HF430~HF433,HF436,HF438,HF439,HF442 HF601,HF602,HF604,HF608,HF610
227系1000代--SD04~SD08,SR01~SR14,SS01~SS12
※広島の0代、岡山の500代は対象外のため、全て未確認ですが、東芝搭載車が存在する模様です。
287系福知山車--FA03,FA05~FA07,FC01,FC03,FC05,FC06
287系日根野車--HC601,HC603,HC605,HC606,HC632~HC635
採用編成は多く、上記の通りです。他にも、編成でメーカーが混在する場合を除きます。
[鉄道模型]カトー (Nゲージ) 10-1904 227系1000番台(SD編成) 2両セット
[鉄道模型]カトー (Nゲージ) 10-1905 227系1000番台(SR編成) 2両セット

【画像】225系5000代、東芝製公式側(環状線で外回り側)
225系になっても、大きな形状変更はなさそうでしょうか。画像は5000代の場合。

【画像】321系、三菱製公式側(神戸線で山側)、右の箱での4つの突起が特徴

【画像】225系、三菱製公式側(神戸線で山側)、右の箱での4つの突起が特徴
但し、この突起で上部が中央に寄っているなど、321系と225系で細かい差異が発生している。
フィルタリアクトル箱が「田」形状となっている場合があります。これが、東洋電機製造製にも注意。

【画像】三菱製非公式側(神戸線で浜側)、クモハ321-37
籠の中にまた籠があるような感じ。外側の箱に「持ち手」のような穴がある。


【画像】フィルタリアクトル箱でもメーカーの差異がある。

【画像】日立製は東芝製と似ているが、横での補強形状(線のようなもの)にも注意
走行音も異なる。

【画像】日立製VVVFの非公式側、籠の形が三菱製、東芝製と完全に異なる。

【画像】日立製VVVFの非公式側の全体、籠のパターンが他と大きく異なる他、223系2000代とやや酷似。

【画像】空調機器メーカー差異(WAU708) 横から見た場合
上から、日立、三菱、東芝とみられる。東芝は細かい形式もあり、上から見ると、ファンの形状でも差異があるようです。
321系(TOMIX 92305,92946 1次車製品のみ)で、車番インレタがある編成は、上記赤字太字のD6,D10,D14です。他にもD2,D5,D13がありますが、D2は5,4号車で三菱混在、D5,D13も三菱となり相違します。
新製時の空調は、D6が東芝、D10,D13が日立、D14が三菱、D2が日立と三菱混在、D5が三菱も、クモハ321前位だけ東芝でした。D6だけがそれぞれ東芝となり、合致します。
2次車のインレタは、D18,D22,D26,D31,D34,D37のようで、D22,D31,D34が新製時に東芝VVVF、東芝空調でも合致します。
WAU708形式の空調、321系、323系、225系、227系、521系のTOMIX製品は、東芝製空調がモデルです。
[鉄道模型]カトー (Nゲージ) 10-1837 321系 JR京都・神戸・東西線 基本セット(3両)
[鉄道模型]カトー (Nゲージ) 10-1838 321系 JR京都・神戸・東西線 増結セット(4両)

【画像】225系I4編成(実車)
◆空調の差異も含めると、更に複雑…
今度は、VVVFのメーカー差異と併せて、空調の差異です。
このように、VVVF・空調と、形状でメーカーの差異がありますが、225系0代(TOMIX 98868,98869)では、I3のみ東芝製VVVF合致となります。インレタ車番はI1,I5,U1,U2,U3もありますが、三菱搭載(I1は4,2,1号車のみ東芝)と、メーカーが異なります。
そのI3編成も、新製時の空調は三菱と相違があり、完全には再現できません。
他は、ML02,MY01,MY02,MY03,I6が、VVVF、新製時の空調で、共に東芝製で合致します。模型と合致では、宮原車はまとまった編成で再現が可能(98606 6両模型化、98607 4両模型化)ですが、網干車はI6のみとなってしまいます。

【画像】225系I11編成(実車)
225系100代は、98545の製品でも、VVVFは東芝製で実車と合致ですが、VVVF、新製時空調がどちらも、模型通りの東芝製ですと、I12,L4しかありません。
模型のモデルで、98545は「クモハ225-105」と、製品で印刷されています。I10編成ですが、I10の新製時の空調は三菱でした。この105番からの新製は、コンプレッサーが国産に戻っています(それ以前はドイツのクノール)ので、更に床下の差異が発生しています。
225系100代のTOMIX製では、U5,I8,I9で東芝製VVVF、コンプも合致となります。厳密には異なりますから、実は、更に複雑化となっています。
床下機器の共通化も、実車の変化がさらに発生し、事実上、効かなく(利かなく)なってます。
TOMIX製品の321系、323系、225系、227系で、特に、三菱製空調が製品化されていればいいのですが、便利な方法として、KATO「Z04K4518 クモハ521(2次車)クーラー」などの部品加工になりそうです。
この部品は、WAU708形、三菱製空調としては適当なパーツとなります。価格も安いため、手軽でしょう。
[鉄道模型]ホビーセンターカトー 【再生産】(Nゲージ) Z04K4518 クモハ521(2次車) クーラー
日立製は、こうしたガレージメーカー製品が存在となります。「WAU708」がそれ(321系、323系、225系、227系)となりますが、2両分でも2.6Kとまあまあの値段がします。
どこで「妥協」といいますか、「割り切る」かにもなりそうですが、しかし、実車と模型での再現で、なかなか上手く、理想的に行かないのが、模型の悩み所ですね。
ちなみに実車は、検査出場で空調機器の取替となります。
整備による影響となり、出場前と出場後でメーカーの差異も発生します。当方も、なるべく、形式撮影と、時期の変化も含めて、確認するようにしていますが、全編成が満面なく把握も出来ておりません。

【画像】I10編成以降のコンプレッサー、形状が異なり、国産に戻っている。
メーカーの確認は取れていませんが、こちらのサイト様の画像からでは、三菱製のようです。271系や、227系500代でも採用のようですし、223系2000代網干車のリニューアル、体質改善後でも、これに取り替えの模様です。
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Aシート車は、VVVFが三菱(東洋、フィルタリアクトル「田」)、空調も、新製時三菱製となります。TOMIX製品はどちらも東芝のため、全く異なりますので、こちらはKATO製品では空調とVVVFは合致のようです。
但し、KATO製は何れも手元にもなく、ネット上の画像も不足が多いため、正直な所がよく分かりません。
簡単な比較が出来ず、申し訳ございませんが、KATOの225系は、どうも三菱製VVVFでしょうか? これは、コンプレッサの差異・変化も再現のようですね。
バラでも、KATOはなかなか入手が出来ずでした。この記事はTOMIXメインで進めます。
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VVVF装置で、外観での簡単なメーカー区別は、上記の通りですが、更に正確には、製造銘板も確認したい所です。上手く、満足に確認出来る駅は、舞子駅の外側程度か、四条畷駅、川西池田駅、塚口駅の電留線など、合法的に、床下機器が近くで確認出来る場合となります。
床下機器のメーカーで、模型が取り換えられるような方法がありませんが、どうしてもならば、自前で、3Dプリンター等の加工でしょうか。これでは難易度が上がりますから、現状のTOMIX、東芝製VVVF床下を生かす方法が、色々と便利でしょう。
余談ですが、バラ車両購入で立ち寄る「ホビーランドぽち」では、マリンライナーの床下を利用した改造品も見つけました。
当方はこれらは買いませんでしたが、マリンライナーは、223系と5000系になります。5000系の四国車が東芝、223系西日本車が三菱製と、メーカーは正確に再現されています。しかも、東芝製クモハに動力となります。
その他の223系TOMIX車が日立製再現、223系KATOは三菱製再現となります。これを利用した改造でしょうか。
223系に関しては3社の金型が存在となりそうですが、225系等での「0.5Mシステム」で、メーカーの違いでは課題でしょう。
という訳で、私の場合、321系はD6編成のインレタ車番の貼付としました。この編成は、空調も新製時から東芝製と、TOMIX製のWAU708空調形状(321,225,323系)にも合致します。
225系は、手持ちがまだ先頭車2両だけですので、特に何もしていません。


【画像】VVVFメーカーが混在する225系I1編成
左、東芝製、右、三菱製の場合(何れも非公式側)

【画像】三菱製VVVF
これは確認出来ておりますが、籠の中央に「覆い」がない場合でも同じのようです。

【画像】TOMIX 225系0代の床下
このように、東芝製が模型化であることが分かります。

【画像】東芝製VVVF
これも東芝製と確認出来ております。

【画像】TOMIX 225系100代の床下
0代と殆ど変化せず、右から2つ目の箱がコンプレッサとなります。

【画像】TOMIX 321系1次車の床下
右側ドア下の「蓄電池箱」の形状は実車通り

【画像】323系も今年で登場からもう10年、すっかり定着しました。
◆323系は…
TOMIX 323系も、床下のVVVFは東芝製となっていますが、実際は全て三菱製です。TOMIX製に関しては、床下が全車合致していません。323系の製造だけは、床下機器は新規製作となれば良かったのですが……。
KATO製も相違となる模様で、しかし、なかなか上手く行きませんね。

【画像】新製時のプレートも「三菱」を確認

【画像】TOMIX 323系床下
画像の通り、225系と同じ東芝製となっています。
◆結局は自分が納得するか否か?
こうして28両も入手した我が鉄道模型ですが、「TOMIX製321系以降「0.5Mシステム」床下と空調差異の悩み」としてまとめてみました。意外にも、実車との相違があります。
専門的な内容で分かりにくいかも知れませんが、少しでも参考になればと思いますが、これでも、「結局は自分が納得するか否か」に尽きるのではと思います。
完璧に求めようとする私もありますが、それでも、こうした現状を理解しつつ、楽しんでいます。しかし、悩みはつきませんね。
[鉄道模型]カトー (Nゲージ) 10-1988 323系 大阪環状線 基本セット(3両)
[鉄道模型]カトー (Nゲージ) 10-1989 323系 大阪環状線 増結セット(5両)























