【画像】京急ダイヤグラム
2020-10-2 18時掲載開始(予約)
ブログにネタに乏しい時は、ダイヤグラムの話にしましょうか。これは京急の列車運行図表となります。2010-7-17変更、№242-2,242-1となります。
過去に入手した物となりますが、先日の名鉄と併せ、大手私鉄で未入手なのが、この10年間、お陰様で京王、東急、相鉄程度となりまして、他は何らかの形で1つはありますが、この京急は入手初となります。
2種類存在するようで、入手版は大判となり、信号所や駅用のようです。縦で46cmとなります。小型版は乗務員用として、半分程度にした程の、持ち運びやすいサイズとなっておりますが、大判が平日・土休日裏表なのに対し、小型版は平日・土休日別々となります。大判は支線系統全て、一つの面で盛り込んでおりますが、小型は、表が本線と浅草線、裏が支線系統となる点です。
裏の支線系統も、半分以上は白紙になるようですから、メモ記載も兼ねる感じでしょうか?
浅草線部分で、京成の場合は全線記入ですが、京急は泉岳寺-西馬込間の記入はありません。余談ですが、都営側のダイヤは、自局路線は全部ですが、乗り入れ路線は、自局路線に関係ある列車のみの掲載が仕様です。都営新宿線ダイヤでの京王線も、新線新宿駅に絡む列車以外は一切無記入となっています。京王は始発が4時台と早いため、始発付近にある新線新宿折返列車も、一部のみの掲載です。
2020-7-17変更は、まず2ヶ月前の5-16、京急蒲田の上り線高架化による改正でした。7/17は、京成側の変更が主で、成田スカイアクセス開業によるもので、京急の変更は、京成方面の行先や、運用変更(列番変更)という程度す。その後更に、10/21変更は、京急側で羽田空港第3ターミナル駅開業によるものですが、こちらは京急のダイヤ自体の変更はなく、第3ターミナル駅停車だけ、空港線で多少の時刻変更となります。
従って、基本的には2010/5/16改正となり、7/17,10/21での京急側の大きな変更はないことになります。これが、2011/9/23改正まで継続となりますが、この間、2011/3/11での東日本大震災による影響で、間引きの緊急・節電ダイヤとなりましたから、10/21変更でも半年を満たずのダイヤとなりました。
尚、京急蒲田駅下り線高架化は、2012-10-21改正となります。京急と京成は、毎年秋~冬頃にダイヤ改正となるのが恒例です。10月か12月かはその年々で違いますが、2020年秋~冬頃でも、恐らくダイヤ改正が実施ではとみられます。
【画像】縦幅46cmと裏表仕様
▼駅留置駅
列番は朝出庫時点、括弧は土休日
品川:03T,69,23A,13C(03T,39,17A,73H)
京急川崎:01,95,(01,35)
同、大師線:87(81)
京急久里浜:91H,31H(55H,85C)
三浦海岸:1A,55H(1A,61H)
三崎口1:53H(59H)
三崎口2:21H(57H)
羽田空港1:25H(93H)
羽田空港2:77H(91H)
小島新田2:81(83)
浦賀1:99(15)
浦賀2:25(27)
神奈川新町、金沢文庫、久里浜工場信号所は車庫最寄り駅ですが、上記以外は車庫出庫が大半となるようです。赤字は6両または4両(これら以外は8両)となりそうです。東京都側に京急の車庫がありませんが、都営車(T)、京成車(K)、北総車(N)として、京急に入ってくる列車で補完、フォロー、調整となるでしょうか?
列番は運用番号と関係はないようです。A,B,C,Dアルファベットは種別や運転区間で付与となり、基本的には8両編成、その上で、京急車による都営浅草線乗り入れ運用は、H,SHとなります。
数字だけでアルファベットがないものが、6両ないし4両編成となります。数字は重複する場合もあり、これをX,Yで別に区別(607B,607BX)となります。
但し、アルファベットは、折返で種別や運転区間が異なる場合もありますから、9B→9A,85SH→7Cなどと、数字やアルファベットが変わることはよくあります。ですから、運用番号とは関係がなく、運用番号、京急の場合は行路番号となるようですが、それらは別途存在することになります。
ここに、特別塗装列車運行予定が掲載されていますが、見るとよく分かります。出庫から入庫まで、細かく設定があります。一旦車庫に入ると、運用としては区切られているようで、ある1日でも、平日086→平日063→平日057とバラバラになる訳です。
現在のダイヤで2100系ですと、平日、1,2,3,4,5,6,25の7運用3予備でしょうか。予備3編成は多めですから、ラッシュ時以外の運用で、後1本程度はあるかもしれません。
他の8両運用も情報公開されておりますから、整理すれば、8両編成の全体の運用も分かるということになります。2020-4月時点で、8両40編成、6両39編成存在しますから、予備編成を入れても。これと相当の運用数があることになります。こうした情報公開は、特徴編成の公開という点でも、大いに歓迎すべきでしょう。駅に問い合わせる手間や業務支障等もありますから、「まずはHPを見ろ」となりますからね。
4両は39編成となりますが、大師線での5運用の他、4両編成の普通、8両編成の連結で12両編成となる場合もあります。京急時刻表では、付記で「557H,金沢文庫-品川間後4両連結」などとありますが、ダイヤ上では、こうした連結解放の記号はありませんから、増結となる運用は、ダイヤでは容易に判別が出来ず、実際に見て、流れを確認する必要があります。
もしかすると、普通6,4両を含めて、数字である程度区別かもしれませんが、考え方としては、「8両編成の4両増結→付属編成」として、8両運用が基本となるのでしょうか。
【画像】どうやら毎年5月の久里浜工場公開のイベントで販売の模様
適当な厚紙を表紙に
▼その他
こうした仕様から、仮に、これを引用した運用表をまとめることにしても、京成を含む時刻表とセットでまとめる必要があります。尚、ダイヤには行路番号の記載はありません。
更に、神奈川新町や金沢文庫で取り替えとなる運用は、時刻表では記載がありますが、ダイヤでは記載がありません。運用表作成は時間が掛かるでしょうね。
ざっと見ても、京急蒲田から横浜方面で、京急以外の運用は限定的のようです。都営車は出入庫の関係で、神奈川新町、金沢文庫とありますが、京成、北総車は羽田空港が殆どです。ダイヤ乱れ対応や、京急車の京成キロとの調整でしょうか。
その為か、羽田空港に行く列車は、京成車や北総車の遭遇が、20年前から多いように思います。その頻度を多くすることで、京急蒲田から横浜方面は自社、もしくは都営車に専念出来るのでしょう。
京急は相互乗り入れ開始当初から、ATSや誘導無線の周波数なども共通規格として、真ん中に地下鉄、両端に私鉄やJRの相互乗り入れの場合で、京急車が京成、京成車が京急にも乗り入れてましたが、日比谷線、千代田線、東西線と、東急車が東武(この逆も)に、JR車が小田急や東葉高速(この逆も)に乗り入れることはありませんでした。
日比谷線は片乗り入れ化、半蔵門線は押上開業で両者、千代田線はその後常磐線にも小田急車乗り入れと変化し、東西線だけが変わらずですが、京急は、こうした長年の実績があってこその、今日の運行体系ではないかと思われます。
しかし、こうした他社のダイヤを入手することで、運用鉄の当方としては、色々と比較や参考になっております。
後は京王、東急…。この2社はなかなか市場に出てこないような、出て来ても価格が高い…。